本の付箋

『蠅の王』という少年漂流記

『ロビンソンクルーソー』『十五少年漂流記』それに続く近未来少年漂流記『蠅(ハエ)の王』は実に衝撃的でした。この本はノーベル賞作家ゴールディングの代表作とのことです。十数名の少年たちが無人島の生活でどのように変化していくか、人間社会のもつ根…

伊丹万作 「顔の美について」より

伊丹十三の父上で映画監督であった伊丹万作の随筆を青空文庫でふらっと立ち読みしました。視点も口調も父子そっくりですな〜。

「昭和史」再読しています。。。

テレビも新聞もSNSもご無沙汰です。私にとってはとても空しき政治状況なもので。。。

「トイレまんだら」という本

妹尾河童(せのおかっぱ)さんの『河童が覗いたトイレまんだら』という本を読みました。まさに「うんちく」を傾けた本でありました。

うらやましい嫁こ

方言は単なる言葉ではなく音楽や絵と同じものかもしれません。情感がとても伝わるからです。詩人(故)川崎洋さんが好きな方言詩をひとつ紹介します。

一番好きな詩は津軽弁

35年前に出会った津軽弁で書かれた一篇の詩。この詩を読むたびに目頭が熱くなり心が洗われるのでした。

一番安全な方法

実に惜しい人でした。ダンディー、エスプリ、ユーモア、そして勇気。伊丹十三さんは日本人離れした不良性の天才でありました。

本棚の大切さ

昨日は「本を読むな」という「読書論」を紹介しました。その後私は本の効用についてあれこれ考えてみました。そうしたら「本棚の効用」に気がつきました。

レイチェル・カーソンと今

秋晴れの日が続きます。秋は色彩あふれる季節です。ふと『センス・オブ・ワンダー』に挿入されている数々の写真を思い出し本棚から取り出しました。

ファンタジーが大切なわけ

祝日前の夕方に孫軍団がやってきました。ユウキもナオも本好きになってくれればいいな〜といつも思ってるんですが。。。

ふと出会う珠玉の言葉

すっかり秋めいてきました。スタンドの光を弱くして虫の声を聞いていると、つい難しそうな本を開いてみたくなります。

深沢七郎「庶民烈伝」より

深沢七郎の本を最近数冊読みました。この偉大な作家をなんと表現すべきか。。。彼のデビュー時に当時の大作家たちが衝撃を受けたのは「さもありなん」です。

ふと思い出す物語

ずいぶん前に読んだ本で、なぜかふと思い出す作品があります。そのいくつかはとってもマイナーな短編です。

学問する順番

『池上彰の教養のススメ』を読んで我が意を得たりの気持ちです。かつて同じ思いを私も書きました。

サツキは宮崎駿さんだった

宮崎駿監督はアニメの登場者に感情移入しすぎてしまうのだそうです。それで情が入りすぎストーリーが紆余曲折するのだそうです。

タイムスリップしたヒトラー

『帰ってきたヒトラー』読みました。ぶっそうなタイトルの本ですがドイツ始め全世界でベストセラーとなったらしいんです。お笑いSFっぽいので買ってしまいました。

「千と千尋」がキャバクラ?

衝撃的なタイトルですが、ジブリの鈴木敏夫さんがそう書いているんです。『仕事道楽 新版』からジブリ話の第二話です。

司馬遼太郎さん「真心」

たしかに「しゃくに障る」ことだらけの近隣国際関係です。こんなときこそ挑発にあおられない冷静さを持たねばな〜、と思うんです。

アーティストは話が長い

ジブリの名プロデューサー鈴木敏夫さん著『仕事道楽 新版』はもう面白すぎます!アーティストの生態を観察するファーブルやシートンのようです。

原作で読むナウシカ

漫画を「見る」とはとても言えません。漫画は文学と同じく「読む」と言うのが適切と思えます。

茨木のり子「詩のこころを読む」

茨木のり子さんが好きな詩について語った本です。彼女の詩と同じようにその文章も、聡明で温かい「慈愛」のようなものが伝わってきます。

漱石「私の個人主義」より

大雪は読書日和でもあります。しんしんと降る雪に心が落ち着き、久しぶりに数冊の本を読みだめできました。

素顔のお釈迦さま(2)

中村元著『ゴータマ・ブッダ(釈尊の生涯)』に感化され、ブログに「素顔のお釈迦さま(1)」を書いてからもう二ヶ月。。。そろそろ続編を書こうと思い立ちました。

素顔のお釈迦さま(1)

中村元著『ゴータマ・ブッダ(釈尊の生涯)』は緻密な研究に基づく学問的な本ですが、著者の人格によるものかブッダがとても身近な人に感じられます。本から浮かび上がる素顔の「お釈迦さま」をぜひ描きたいと思いました。

「共感する力」より

古い手帳をながめていたら、こんな書き込みに出会いました。野田正彰著『共感する力』からの抜粋でした。

仏陀になった研究者

先月偶然通りかかった古本屋さんで買った本『ゴータマ・ブッダ(釈尊の生涯)』を読んでいます。堅い本なのにお釈迦さまの人柄が生き生きと浮かび上がってきます。そのわけは著者中村元(はじめ)氏のお人柄にありました。

高級チーズみたいな本

栄養価が高く風味も濃厚で少しづつしか味わえない高級チーズ。そんな本が『森の生活』でした。読み終えるのに三ヶ月かかりました。しかしその甲斐あり。私にとって「バイブル」になりそうです。

「敗北を抱きしめて」より

1999年アメリカで出版され、ピュリッツァー賞などを受賞したジョン・ダワー著『敗北を抱きしめて』を、遅ればせながら読んでみました。現行憲法誕生の頃、「戦後」の起源について認識を新たにしました。

温故知新『武士道』より

古典と言われる書を読みながら、今行っていることに、あらためて本質的な意義を見出すこの頃です。

『日本の原爆』を読んで(その2)

「原発」も「原爆」もそれを取り巻く構図は同じ。それは太平洋戦争時にまでさかのぼります。「原発」はエネルギーだけの問題ではありません。私たちの「核」や「国家」に対する意識、「科学者の倫理」が問われている問題です。