四世代運動会

 東京から姉と姪、その娘が二人(4歳と1歳半)おじいさんの家にやって来ました。せっかく遠くからくるのに狭い家ではうっとおしいだろうと思い、私たち夫婦に娘と孫二人(こちらも4歳と1歳半)も加わり、合計10人で鳴子温泉に一泊して来ました。
 土曜日なのに復興支援キャンペーンとかいうことで、大きなホテルでしかも当日予約なのに大人ひとり9000円でした。これくらいの料金だと実に助かります。

 さて、ホテルでは孫たちの大運動会でした。廊下で100メーター競争やら、部屋ではデングリ返しや逆立ちなどの体操競技、さらに大風呂では水泳競技といったところです。

 次の日、つまり今日は娘の家でみんなで昼ご飯。ここでも大暴れです。芝生の庭では今度はボールをもってサッカーやらバレーやら複合競技です。

 まもなく88歳になるおじいさんは、三月の大震災以来だいぶ老けてしまい、さらに今夏の暑さでとてもグロッキー気味になっていました。

 鳴子に行ってからもしばらく面白くなさそうにしてましたが、容赦なく暴れまわるひ孫たちのエネルギーの一部を吸収したためか、今、夕食を食べている今日このときには、とても元気になりました。

 いま、ネットではsnsなどで人のコミュニケーションがとても盛んになってきたんですが、同じような年齢、同じような感性の仲間が集う水平的なコミュニケーションがメインといえるでしょう。

 今、思うのはネットに関係できない子供達や老人が加わった垂直的なネットワークこそが社会には必要だな、ということです。

 ネットワーク進化の尺度というものは、単にその人数とか情報量ではなく、子供や老人もふくめ、社会的に弱い立場の人たちがいかに参加できるか、ということにあるべきと思えてきました。

 そして、ネットコミュニケーションの目的とは、ネット内で完結することではなく、さまざまな年齢や立場の人の精神や健康を向上し、生きやすさというリアル世界の改善につながるべきとも思ってきました。

 今日は幼児たちに、その野性のエネルギーで私自身も恩恵をこうむり、さらに考える方向まで教えてもらったようです。

 「孫たちが暴れる芝生に雲間の陽射し」