「手のひらに太陽の家」訪問記

 冷たい雨の降る一昨日の土曜日、まるで正反対の『手のひらに太陽の家』を訪ねました。
 スポーツ用品メーカー『モンベル』が資金を提供し、『NPO法人日本の森バイオマスネットワーク』が運営する「共生住宅プロジェクト」です。

  →手のひらに太陽の家

  →公式サイト

 東日本大震災で被災した子供たちを支援する目的で昨年から建設が始まり、今年の7月にオープンしました。

 現在は福島県で放射能被害を被っている子どもたちや母親たちのショートステイ施設に特化し、ボランティアさんによって運営がなされています。

 立地している宮城県登米市登米町(とめしとよまちょう)をはじめ、地域や全国の様々な会社や個人もスポンサーとして協力しているようです。

 パンフレットには、元サッカー日本代表監督の岡田武史さんの名前も載っていました。

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 建造物のコンセプトは仮設住宅に代わる「新しい復興共生住宅のモデル」を示したいという点にあります。

 そのため、宮城県栗駒山麓の木材をふんだんに生かした手造り木組みの家、太陽光発電、太陽熱温水ユニット、バイオマス利用の木質ペレットストーブ、ペレット温水ボイラーなど、自然エネルギーを活用した実験的施設でもあります。

 私は木質ペレットストーブと同温水ボイラーにとても惹かれました。

 柔らかい燃焼、煙突なし(簡単な排気口だけ)、メンテナンスの簡便さ、強い熱量。。。

 間伐材の利用は、日本の林業再生にも大いに役立つのではないでしょうか?

  →ペレットって何?

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 現在使用している木質ペレットは冬場一日10キロだそうです。10キロ400円だそうなので一か月12000円、この熱量でこの金額ならたぶん灯油の半分以下ではないでしょうか。

 ペレット温水ボイラーは二トン貯湯タンクにお湯を貯め、ここから温水をすべての個室に循環させて個室の暖房としています。

 こちらはペレット一日10体(100キロ)使うそうです。

 これにしても8畳間8室の暖房と給湯を一日4千円、一か月12万円なら決して高いとは言えないのではないでしょうか。

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 ただしファンに電気を用いることが必要です。ここを熱発電して自給できれば面白そうだな〜と感じました。

 偶然にもモンベルから薪を燃やす熱で発電するアウトドア用品も売り出されており、バッテリー蓄電でなんとかハイブリッド化できるのでは、と思いました。

  →夢ある商品

 ロケットストーブ+ペレット+温水ユニット+熱発電ユニットという組み合わせも面白そうだなと感じました。

  →ロケットストーブ発射!

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 施設をご案内いただいた後、女性の館長さんから利用者の方々のさまざまなお話や施設運営の苦労話などをお聞きしました。

 その中で冬場のペレット不足についても窮状を語っておられましたので、微力ではありますが私の会社でペレットを寄付させてもらう旨お約束をして、施設を後にしました。