窓はすばらしい

 列車の窓、喫茶店の窓、部屋の窓。窓から外を眺めていると実に心が落ち着くものです。

(彫刻家福嶋敬恭氏 元鶏舎に作った手造りの窓)

『詩集ノボノボ』より

窓はすばらしい

 心の窓っていうのは 本当だ

 窓から外を眺めていると 実に心が落ち着くな〜

 外の景色や人の往き来は 心のマッサージだ

 たまに鳥なんかもやってくる

 柄にもなく かわいいな〜と感じてしまう


 今日はもうひとつ発見した

 家々の窓っていうのは 目だったんだ!

 よ〜く家々をみてごらん

 家々が まるで生きものように見えてくる

 けっこう大きなガタイして 住んでる人を守ってる

 どの家々にもついている 大きな目

 それが窓ってやつだ

 けっしてふたつだけとはかぎらない


 ということは

 家々の目をとおして

 見ているわけだ  俺たちは

 さしづめ瞳だな 家々の目の中の 


 だから思うんだが

 窓のために家をつくるって 最高じゃないか?

 窓をとおして ひとつに合体する

 家々と俺たちと そして景色


 ある人は言う

 「だけど景色が良いところばかりじゃないしな〜」

 そのとおり

 しかし 私は発見したんだ

 田んぼだって 住宅街だって 道路だって

 実にすばらしい景色なんだ ということを


 窓は「絵画」 窓は「スクリーン」

 風景画も人物画も 叙情系も硬質系も

 なんでも アーティストは

 描くだろう 撮るだろう

 すべてが魅力に 満ちあふれているからさ


 窓が主役なら ぜんぜん関係ない

 大きな家とか 小さな家とか

 その家がどんな生き物かは 一目でわかる

 「目は口ほどにものを言い」


 だから 洒落た窓がいい

 長方形 正方形 丸形

 出窓 格子戸 

 家には どんな目が魅力的だろう


 オードリ・ヘップバーンの目なら

 上品で小さな家の 大きな洒落た出窓かな

 柔らかき光降る森の中にある


 それにしても 家々の目は

 日がな一日 何を見て 何を想っているのかな〜


 今日は 窓屋のコマーシャルみたいだな〜

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