正夢の原始力エネルギー

 無尽蔵なエネルギーは光や風、水だけではありませんでした。熱や重力もそうなんですね。地球には、コスト0の発電資源があふれていたんですね。
 滋賀県に住む高校時代の同級生が、ときおりメールでいろんな記事を紹介してくれます。

 最近送ってくれた記事の中で「ワオ!」と喜んだものがありましたので紹介します。

 どれもすでに実用化されているユニークな発電のしくみです。


熱発電スターリングエンジン

 2008年のNHKニュースでの紹介です。

 自動車エンジンにしようと300億円かけて開発しましたが出力が足りず断念。ところが「ひょうたんから駒」、発電機として応用できることがわかりました。

 排熱ならどの家でも十分すぎるほど発生しています。ガスコンロでお湯を沸かしながらついでに発電とか、冷蔵庫の排熱で発電とか、太陽熱で温めた水で発電とか、バッテリーに細かく蓄電するなら十分実用的ではないでしょうか。

 そのうち、怒ったオヤジの頭にヤカンを乗せて発電とか、熱き思いをしゃべりたがる政治家とか社長さんとかの体で発電とか、いよいよ人の熱まで利用する時代がくるかもしれませんよ。


ペルティエ素子による温度差発電

 熱発電が簡単にできる素子が販売されていて、誰でも買えるんですね。実際いろんな身近な機器にも実装されているようです。

 たとえばコンピューターのCPU冷却、車載用小型冷蔵庫、医療用冷却装置とか。おもしろいのはボイジャーに積まれていたり、旧ソビエト軍で焚き火発電用無線機として実戦装備されていたとか。

 どれほどの効果があるかといえば、これがバカにできません。

 スポーツ用品メーカモンベルが出した「Bio Liteキャンピングストーブ」もこの原理みたいですね。

 →夢ある商品

 →家庭用電源として注目すべきはペルチェ素子だと思う


アフリカに灯る重力ライト

 ひもをひっぱると滑車で砂袋が上がる。砂袋が下がるまで30分間LEDランプが点灯します。とっても原始的ですがとっても廉価。アフリカで大活躍らしいです。

 なんでもかんでも自動化だと人間が劣化します。こんな半自動装置こそ真の「文明の利器」かもしれませんね。

 もし「文明」というものが「人間の進歩」であるならば。