あったかい新聞バッグ

 四万十川で生まれた手仕事が、被災地の「なりわい」になってくれました。地元の銀行も大量発注で応援です。

『詩集ノボノボ』より

あったかい新聞バッグ

 四万十川で生まれた手仕事が

 人のハートに運ばれて

 被災地宮城のおばちゃんたちに やって来た

 それは「新聞バッグ」


 えっ、何それ?

 古新聞でエコバッグを作るんです

 売るんです

 そんな「なりわい」プロジェクト
 

 私は二つびっくりして この詩?を書いている

 ひとつめは 「銀行もいいとこあるじゃない」

 地元の銀行が応援し 買い取りし

 年一回の講演会で 大々的な紹介をしたんです

 その会場で 私もひとついただきました


 銀行って 絶対お相手しないと思ってた

 零細コミュニティビジネス 内職仕事

 そこに 南風がふいてきたような。。。

 ミニミニ・クリスマルキャロル?


 ふたつめは 「古新聞もアートに変身」

 新聞って 実は豊かなアート素材

 読むんじゃなくて 眺めてみれば

 切り抜くページで いろんな表現ができるんだ


 墨も絵の具もデザインもプリセット

 英字新聞は アルファベットで溌剌リズム

 モデルの写真は インパクト強きメッセージ

 新聞小説は 小粋で知的な大人の遊び


 わが大崎市岩出山 四十歳農家の若大将が

 鳴子温泉に避難したおばちゃんたちにと

 探して つないで はるばる四国から

 もってきてくれた 手しごとプロジェクト


 古川駅に降りたった 四万十川から来た面々
 
 ニュースに映ったある顔を 私は見逃さなかったよ。

 あの丸めがね 四万十川のカリスマデザイナー

 たしかに彼は梅原真さんだった!
 
 なるほど 海外にも広まったわけだ


 それにしても不思議なもんだな

 一見こんなものが? と思えるものが

 デザイナーや企画で大変身

 「みにくいアヒルの子」「シンデレラ」

 逆境にめげず 清くけなげな主人公

 読む人の心をあっためる

 だから この商品も企画もあったかい?


 これからは 「熱き情熱」よりも

 「あったかい真心」のほうが

 ずっといいと思うんだ

 社会も 会社も 製品も サービスも

 だれでもが 無理しなくてもできるから


 そうしたら きっと満ちてくるだろう

 おだやかな微笑みあいが 世の中に

 たったそれだけで

 どれほど救われることだろう

 人も 仕事も 世の中も 

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(ほのぼのバックナンバー)
 →ノボ村長の「詩集ノボノボ」
 →ノボ村長の「思い出アルバム」