ザ・シルバーズ栗駒山へ

 昨日お休みをいただいてシルバー観光旅行の運転手をしてきました。新緑の栗駒山でとてもすがすがしい気分を味わってきました。
 89歳の父、82歳と83歳になる父の元同僚女先生、それに私の4人で新緑の栗駒山へ観光旅行をしてきました。

 同乗の面々を「ザ・シルバーズ」なんて茶化して書いているうちに、あることに気づき「ウワ〜〜!」です。

 還暦を迎えてしまった私めもそのメンバーの一人だった!

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 かくしてザ・シルバーズは栗駒山へと向かいました。

 霧雨のふる朝、秋田県側は晴天という天気予報を信じて出発です。

 ザ・シルバーズは四十五年くらい前、同じ学校で働いた面々なんですが、当時赴任していたカリスマ校長先生のもとに「骨まで愛する会」という親睦組織ができて、4−5年前まで懇親会や旅行をしていました。

 「骨まで愛する会」の名前の由来は、当時城卓也の「骨まで愛して」という歌謡曲が大ヒットしており、それにあやかったようです。

 ところがいくら長寿の面々が多いとはいえ、一人欠け二人欠け。。。今ではメンバーの三分の一も残っていないようで、ほぼ解散状態のようです。

 そんな中での同じ町内に住む生き残り?のわが「ザ・シルバーズ」だけが、私というドライバーを得て現役復活となったわけです。

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 さて、同僚女先生たちの状況はといえば、お二人とも車の免許証は返上、お一人は父と同じ一人暮らし。

 別のお一人は家族と一緒に暮らしています。

 その方は最近足腰が弱って歩行が大変になってきたとのことで旅行を躊躇していましたが、父の「歩かなくてもいいところに行くから」という言葉で一緒に来ることになりました。

 昨年の11月、同じメンバーで遅くなりすぎた紅葉見物に栗駒山へドライブして以来の観光旅行です。

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 女の方々がまじった旅行は実におもしろいです。

 まずは遠足のようにたくさんの食べ物や飲み物持参です。

 それに、お話の途切れないこと途切れないこと。。。

 さすが元先生たちで、聞いててとてもおもしろく参考になるお話(実話)だらけです。

 父は耳が遠く、あまり人とおしゃべりすることは好きではないたちなので、窓の景色を見ながら鳥のさえづりのように話を聞き流しているようです。

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 栗駒山の頂上(付近)は天気予報の通り晴天でした!

 涼しい新緑の薫風をかぎながら、すがすがしい山の初夏を満喫しました。

 さて、頂上付近の須川温泉の食堂で昼食

 80歳以上90歳近くの面々、メニューがきたので麺類のページを広げて見せたら、なんと!

 女先生二人とも、ご注文は「カツ丼」でした。

 元気の源は丈夫な胃袋と食欲にあり。

 私も、負けてはならじ!と同じくカツ丼を注文しました。

 (父は天ぷらうどんでした)

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 帰りは、一関の厳美渓で団子を食べて夕方それぞれの自宅へとお送りしました。

 帰りの車中では、次の予定も組まれました。

 89歳の父は、思い出の場所をあれこれ再訪したいらしく女先生方も喜んでお付き合いしますと言ってくれました。

 女先生方を下ろしてから、私は父に話しました。

 「この年になっても気の合う友達がいて、いっしょに旅ができるというのは最高の財産だっちゃね〜〜」

 父もニコニコしながら「そうだな〜」と深くうなづいていました。