30年ぶりのボートこぎ

 昨日の体育の日はよく晴れました。孫たちとボートをこぐことになりましたが、座礁続きで大変でした。
 殊勝にもわが娘二人が私と女房二人の還暦祝いをしてくれることになり、わが老父や孫二人とともに鳴子温泉へ一泊しました。


(宿の廊下でお得意のブリッジをしてみせる三歳の孫娘)

 昨日の帰り道、鳴子温泉の近くにある世界有数の強酸性湖「潟沼(かたぬま)」に寄りました。

 この沼は周囲1.5キロくらいの小さい沼ですが、水深は深いところで18メートルもあります。

 PH2の強酸性なので魚は住んでいません。

 この沼には、世界でここだけ(もう一カ所あったかな?)強酸性湖に住む「ユスリカ」がいます。

 「蚊」とそっくりですが、人を刺しません。

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 この沼のユスリカの生態を、高校時代私が所属していた生物部で代々研究していました。

 私はミツバチの研究をしていたので、直接この研究班に参加したことはなかったのですが、研究の様子はよく知っていました。

 当時は車がないので、鳴子駅からゴムボートをかついで3キロぐらい歩き、キャンプしながら研究していました。

 また、女子高生物部との交流会もよくここで行われ、私たち男子高生物部の数人はここまで30キロの道のりを自転車でやってきたことなど思い出します。(他の連中は鳴子駅から徒歩で来ました)

 女子高生との合同ハイキングのためなら遠い道のりなどなんのその、純情無垢?な高校生時代でした。(それにしても交流会はしょっちゅうありました。)

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 そんな思い出いっぱいの潟沼に貸しボートがありました。

 小1の孫、三歳の孫娘が乗りたいと言って騒ぎます。

 娘たち二人が乗って、四人でボートを出しましたが、てんで進みません。

 私は転覆しそうに感じて大慌てで戻るように声を出しましたが、ボートは自由にならない!

 やっとこさ、岸に近づいたところを手で引っ張って事なきを得ました。

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 ところが小1の孫はもっと乗りたいと騒ぎます。

 ついに昔取った杵柄?半身障者の私めが登場です。

 まずは、ボートに乗るのが大変!

 揺れるので、脚が悪い私は超危険。

 それでもなんとか乗り込み、孫と二人乗りでロビンソンクルーソーごっこに出発です。

 沼に落ちたら助けられない、と思って浅瀬だけを回ろうとするのですが、なかなか思うように進めない。。。

 座礁の繰り返しでした。

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 なんとか、浅瀬を数往復して岸にたどり着き無事上陸できました。

 一緒に出発した若いお父さんのこぐボートは、幼児二人を乗せて沼のず〜〜と遠くへこぎ出しています。

 見ているだけで、「もし転覆したらどうなることだろう」と不安になってしまいました。

 それから、私もああいう時代もあったな〜と懐かしく思いました。

 30年ぶりのボートこぎで「体育の日」を満喫した一日でした。