シルバーズ今年も紅葉へ

 合計年齢315歳を乗せて、今年も栗駒山の紅葉ツアーに出かけてきました。昨日の栗駒山は中腹の紅葉が見頃で、とても癒やされた道中となりました。
 平日なのにけっこう人が多いのにびっくりしました。

 昨年は11月初旬に出かけたのですが、観光客は私たちぐらいでした。

 観光地も廃れて大変だな〜なんて車中で話したもんですが、実はみんな見頃をよくわきまえていて、10月下旬なら昨日みたいに大賑わいになるんですね。

 もちろん紅葉(もみじ)ナンバーのような年齢の方々がほとんどですけれど。

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 私の愛車アベンシスももう10年、18万キロも乗りました。

 ボディーカラーのシルバーメタリックと同様に、車までシルバー世代になりました。

 ツアーのメンバーはいつもの4人組です。

 89歳の父、84歳、82歳の元同僚女先生二人、そして一番若い還暦運転手の私です。

 前日、泥湯から秋ノ宮に抜ける山道がまだ閉鎖されていないこと、雪が降っていないことを電話で確認しました。

 迎えに行ったら車まで小走りする「きえこ先生」の軽快さにびっくりです。

 身体を各パーツにして売りに出したら、私の骨なら100円、この方の骨なら1万円でしょう。

 さ〜、朝9時半小牛田から栗駒山へと出発です!

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 いつものように花山村「自然薯の館」という道の駅で小休止。

 ここで買い物です。

 私は一本百円の高原大根を2本、昔懐かしき素朴な甘柿6個入り袋130円、それと缶詰3個買いました。

 何の缶詰かというと、山中なのに石巻「木のや」の「鯨大和煮」です。

 これは一缶1050円!高い(今や鯨は高級品)

 かたや野菜や果物はなんて安いことか。。。

 太くて大きい大根、たぶん卸値は一本50円くらい?だとすると百本売れても利益はたった5千円。

 なにか、かわいそうな気がしてきました。

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 次なる休憩は、栗駒山へ向かう途中の「湯浜峠」です。

 記念撮影をした後、いつものように女性陣がおやつの準備です。

 車ですでに、どら焼き、お菓子、かまぼこ、つけもの、みかんを配給され腹に納めたばっかしなのにもう。。。

 ところが峠で移動販売している焼き芋屋のおじさんに「ここはみんな記念撮影するから食い物広げないで」と言われ、「その通り」と赤面し、近くの原っぱに食卓変更です。

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 紅葉は山の中腹付近に下りてきたので、ドライブで紅葉を見学するのには最適です。

 昼食する予定の小安温泉にある蕎麦屋をまちがって通過してしまったので、そのまま「泥湯温泉」方面へ走ります。

 いつも思うんです。宮城県と秋田県の紅葉って、何か微妙に趣が違うな〜〜って。

 小野小町生まれ故郷そばの(秋田県湯沢市付近)の紅葉は、宮城よりも少し瀟洒な感じが。。。

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 泥湯温泉で記念撮影です。

 近くには川原毛地獄」という沢が煮えくりかえる地獄谷があります。

 真っ赤な紅葉が突然輝きを強めたお日様に照り映えて、この世のものとは思えない華やかさになりました。

 クネクネの狭い道路を走りながら、「ここで落ちたら地獄の炎のような紅葉だね」なんて冗談言いながら走りました。

 途中の空き地で車中で昼食。

 女性同伴だと車は食堂車になります。

 おにぎり、つけもの、いかのげそ煮。。。

 果物、コーヒー、豆乳。。。

 私はおにぎり3個もいただきました。

 びっくりするのはお年寄りたちの食欲です。

 食べる音をほとんどさせずに、大量に食べ物を摂取します。

 何かこの年齢特有の野性を感じ、たくましき食欲に脱帽してしまいます。

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 道中は野菜作りや「ひ孫」の話、何よりも多いのは食べ物話です。

 一人暮らしなのになんて手をかけて料理してるんだろう、なんて食事を楽しんでいるのだろうと感動してしまいます。

 塩麹も自分でつくってるらしく、帰りも道の駅で麹(こうじ)を買っていきました。

 またも驚くのは(女性の)食欲です。

 昼ご飯を食べてまだ1時間半くらいなのに「麺類でも食べていかない?」と誘われました。(さすがにお断りしましたが)

 午後4時半、ふるさとへ到着。

 シルバー先輩の皆さんにとても感謝されました。

 いえいえ、こちらこそ老父にお付き合いいただいてこの上なく感謝なのですが。

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 家に帰って、買ってきた大根と大根の葉っぱだけを土鍋で(昆布だしだけで)煮ました。

 旨い!

 おみやげにいただいたロイズのチョコレート菓子も美味しい!

 さ〜〜明日は鯨の缶詰を開けましょうか。

 紅葉さん、今年もホントにありがとう!

参考
 →ザ・シルバーズ鮎川へ
 →ザ・シルバーズ栗駒山へ