雪の鳴子で熱い話

 昨晩は鳴子温泉に泊まりました。FB友かつ仕事仲間でもある四人で経営放談。温泉とアルコールの効用で夜中まで盛り上がりました。
 四人のうち、お一人は長崎から、お一人は仙台からいらっしゃいました。

 お二人に会うのは8年ぶりです。

 でもFBとかで交流しているせいか、会えばすぐに打ち解けます。

 温泉ミーティングのテーマは、実は長崎からいらした濱田社長さんの会社が開発した新ソフトとわが社製品との連携についてでした。

 しかし、いつのまにか(気持ちよく)ヒートアップし、(貴重な)「経営放談」になっていきました。


(鳴子ホテル部屋から撮った雪景色)

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 さて、昨日は大事な話を思いだしました。

 8年前、昨晩仙台からいらした阿部社長が運転する車に同乗し、八戸へ商談に行ったときのことでした。

 往復4時間の道中、阿部社長から私は「ジョンソン&ジョンソン社」の経営理念のお話を詳しく聞かせてもらったのです。

 それは『我が信条』というもので、大きな衝撃を受けました。

  →『我が信条』

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 なんと具体的な宣言なのだろう!

 そして『我が信条』の最後、このたぐいまれな世界企業がこのようなことを堂々と宣言するとは!

 我々の第四の、そして最後の責任は、会社の株主に対するものである。

 事業は健全な利益を生まなければならない。

 我々は新しい考えを試みなければならない。

 研究開発は継続され、革新的な企画は開発され、失敗は償わなければならない。

 新しい設備を購入し、新しい施設を整備し、新しい製品を市場に導入しなければならない。

 逆境の時に備えて蓄積を行なわなければならない。

 これらすべての原則が実行されてはじめて、株主は正当な報酬を享受することができるものと確信する。

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 欧米大企業は(行きすぎた)株主優先が当たり前と思っていました。

 しかし米国が誇る百年も続く名門企業が、実は佳き時代の日本的経営のような、倫理観あふれる経営理念をもつ企業であったのです。

 私たちは何か勘違いしていたに違いない、と思いました。

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 8年前のその日、帰社した私はさっそく経営理念を改めるべく草稿つくりに着手しました。

 それが現在の私の会社の経営理念となったのです。
 
   →株式会社レッツ経営理念

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 併せてお話しいただいたジョンソン&ジョンソン社」の「トライアングル組織論」。

 最高経営機能から末端の機能に至るまで、あらゆる仕事は必ず三人が同一レベルで行える体制にしなければならない。

 そうすることによって経営のリスクは大幅に低減し、すべての役員、従業員は好きなときに休暇がとれるようになる。

 仕事に自由が生じるのである。

 私はこれにもいたく感銘しました。

 現在私の会社は同じ考えでトライアングル体制つくりを進めています。

 「あらゆる仕事から無理をなくす」をスローガンとして。

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 朝、雪の鳴子温泉を出て古川に戻りました。

 会社で、長崎からお越しの濱田社長と製品連携の話がスムーズに進みました。

 そして今、近いうちの再会を約束し濱田社長も長崎へと帰られました。

 実に有意義かつ楽しい二日間でした。
 

(鳴子から古川に戻り会社前で濱田社長とツーショット)