ブラックジャック創作秘話その2

 手塚治虫は神様を超えていたのではないでしょうか。『ブラックジャック創作秘話』続編が3冊出版されました。
 『ブラックジャック創作秘話』は在りし日の手塚治虫のエピソードを漫画にした本です。

 神業的な創作力、地獄のような創作現場、そして独特なユーモアと人情。。。

 手塚治虫のアシスタントをした(今や)漫画界の大御所たちや編集者などが回想する形式で描かれています。

 最初の巻は2011年夏に出版されました。

  →ブラックジャック創作秘話

 昨年、続編3巻(ver2〜4)が出版され 友人が先日私に貸してくれました。

 その2巻目から手塚治虫の神業創作法を紹介します。

 なにかいろんな仕事にも応用できそうな気がしてきました。

その1:三作同時進行術


その2:パケット式コマ分割制作術

 でも、この本を読みながら(見ながら)一番感じるのは、手塚治虫さんの優しいお人柄と温かい人情です。

 彼を偲ぶだれもが、たぶん涙をこらえながら思い出を語っている、そんな様子が伝わってきて泣けてきます。

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 この社会において、だれもが屁理屈で「善し悪し」を決めることを当たり前としています。

 が、もうひとつ判断基準があるような気がします。

 それは、自分が敬愛する方だったらこの問題をどう判断するだろうか、ということです。

 今の政治や社会の諸問題について、もし手塚治虫さんが生きていたらどう判断したことでしょう。

 偉大な作家というものは、そういう基準を私たちに与えてくれます。