トイレがない一日

 わが家も文明生活のお仲間入りです。ゆうべ水洗トイレとなりました。別に必要じゃなかったんですけどね〜。
 わが安普請屋敷、住居面積だけは42坪でトイレも二か所あります。

 今や私たち夫婦二人暮らしとなりました。

 従来の汲み取り式でなんの不自由も感じていなかったんですが、実はしかるべき理由が生じまして。。。

 というのは、孫たちが来るとわが家のトイレに入りたがらないのです。

 そこでついに決心し、わが懐かしき田舎トイレも世間の御多分に漏れず水洗トイレにしようと相成りました。

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 昨日は工事4日目、いよいよ汲み取り便槽が外されたので、トイレがない一日となりました。

 女房が折り紙ボランティアの仕事?があるということで、私の仕事よりも優先となりました。

 そこで私が工事監督?というか留守役で家におりました。

 やはり生理現象には勝てません。

 畑の隅にいって明日のジョ〜。

 やはり、男性の私が留守役でよかった。

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 昼飯を食べに近くにある町営の温泉施設「天平の湯」にあるレストランに行きました。

 なにせ、きれいなトイレがたくさんあるので大も小も安心です。

 レストランで焼肉定食を食べながら、聞くとはなしに入ってくる会話。

 近くのテーブルには、森の生き物たち(失礼)のようなおばさまたち四人。

 食欲もりもり、話も弾んでいました。

 これまた近くにある障害者授産施設のバザーの後片付け帰りのようです。

 とても多くの入場者があったこと。

 くじ引きがあって二万円相当の一等賞が、ここにいるおばちゃんに当たったらしいこと。

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 そこへ初老の爺さんがやってきて、おばちゃんたちに「や〜〜、久しぶり!」

 この爺さんとおばちゃんたちの話がまた長く続くのでしたが、笑ってしまいました。

 ここ天平の湯には貸し切り個室もあって宴会もできます。

 そこで、その爺さん他7、8名は母上の101歳の誕生祝をしていたらしいのです。

 「すばらしいこと!おばあちゃん元気なの?」とおばちゃん。

 「当たり前だっちゃ、元気だから誕生祝してんだっちゃ」と別なおばちゃん。

 ここで爺さんの答えに私は(心の中で)笑ってしまいました。

 なんと、この誕生会には主役の母上はいないらしいんです。

 母上は、これまた近くの(女房が今日折り紙ボランティアに行った)特養施設にいるんだそうです。

 ところが、町から30万円敬老祝い金が出たらしく、その金で母上以外の身内で誕生会をしているということだったんですね。

 「祝い金も100万から50万、今は30万と下がり、俺たちのころはないのさわ」と爺さん。

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 ということで、みんなおいしいものをたらふく食べいるわけです。

 天平の湯には時には映画も上映される立派なステージ付の小劇場もあり、そこは毎日超特大カラオケホールとなっています。

 かなりのご高齢の方々のカラオケ道場になっています。

 いったいだれの歌なんだろうといつも思う(ど)演歌、昭和の懐かしき流行歌がやむことはありません。

 こうしてみると、いったいどこが不景気なんだろう?

 世界で一番うまいものを食べ、一番楽しんでいるんじゃないだろうか?

 って思うわけです。

 駐車場に止まっている車もビカビカが多いし。。。

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 さ〜帰ることにしようと、立ち上がったら、

 おばちゃんたちは、今度はソフトクリームやらコーラやらを注文していました。