鳴子温泉の日帰り湯治、効き目がメキメキ出てきました。タニタの体重計でその効果がよくわかります。基礎代謝量がかなりアップするんですね!
私が住む宮城県北部には全国有数の温泉「鳴子温泉郷」があります。
日本に11種類あるといわれる温泉種類のうち、なんと9種類もの温泉が鳴子温泉郷には湧出しているのです。
ですから旅館1軒ごとにその泉質は異なりますし、三種類以上もの異なる源泉がある旅館も珍しくありません。
泊まって湯治が一番いいのでしょうが、鳴子温泉郷へは自宅から一時間ちょっと、地の利があって日帰り湯治が十分可能です。
趣味と元気回復治療をかねての温泉廻り、三週目の報告です。
前回までの湯治記はこちら
→鳴子温泉日帰り放浪記(1)
→鳴子温泉日帰り放浪記(2)
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初めての湯、またはとても久しぶりの湯に入る、というのが今回の湯治のコンセプトです。
先週は三軒の温泉に入ってきました。
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まず、鬼首(おにこうべ)温泉の「旅館 大新館」
鬼首は温泉が一定時間毎に10メートルくらい噴出する「間欠泉」で有名です。
温泉旅館も10軒近くあります。
「旅館 大新荘」は大正期の作曲家で「赤い靴」や「カラス」などの唱歌で有名な「中山晋平」、週刊新潮の表紙絵を描いていた「谷内六郎」等が愛した旅館です。
彼らが泊まった一階の座敷は縁側から瀟洒な庭が眺められる風情豊かな趣でした。
さて、ここのお風呂は男女内風呂、男女露天風呂、貸し切り風呂の五つがあります。
泉質はといえば、鬼首はほとんどなんですが、弱アルカリ単純泉です。
館内には女将さんとお手伝いさんのお二人。
客は私一人。
まず男風呂に入りました。
「ぎゃ〜〜〜!熱い!」
たまらず、今度は男の露天風呂へ。いい感じの風呂です。
ところが。。。
「ぎゃお〜〜〜!熱い!」
悲鳴を聞きつけてか、お手伝いのおばさんが男露天風呂へちん入してきてこう言います。
「お客さん、熱くてごめんなさい。最近気温が高くて女将さんの調整がうまくいかないようで。。。」
「もしよかったら女露天風呂、内湯、貸し切り、どこに入ってもらってもいいですから」
ということで、女湯二つと貸し切り風呂を試しまして、桧の香りが心地よい貸し切り風呂がちょうど良い温度でした。
ところで「単純泉には名湯が多い」とよく言われますがここのお湯も身体がいい反応を示してくれました。
これから寒くなるので、すべての浴場の湯温もちょうどよくなることでしょう。
嬉しいことがもうひとつ。
会談の踊り場にあった歌詞の書が、なんと作詞、作曲、書まで私の小学校時代の先生「力山敏先生」によるものでした。
とても音楽教育に熱心な先生でしたが、この旅館のために歌(音頭)までつくるとは、よほどここを気に入っていたのでしょう。
とても熱かったけど、とても風情ある温泉でした。
のんびりした女将さんの肌つやのよいこと!
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二軒目は、鳴子温泉の大型ホテルのひとつ「ホテル亀屋」の「二見湯」です。
十数年ぶりです。
大型ホテルではありますが、名湯のかけながし。
この日は露天風呂に入りました。
「含食塩−重曹泉」という泉質ですが、同種の泉質の中で特別ダイナミックな味わいです。
特に湯の匂いが独特です。
コールタールのような、ひのきやひばのエキスのような鼻にツーンと来る匂いですが、これが温泉好きにはたまりません。
効き目がすごそうです。
このホテルに泊まった十数年前は、仲間と一緒に栗原出身の創業者である会長さんと談笑したものですが、今では大手の温泉ホテルチェーンに身売りしてしまったようで、少しさびしいものです。
鳴子温泉は大変な名湯なのですが、一時期改装が進んだ秋保温泉などに客をとられ、経営難となった大型ホテルが多いのです。
そのため地元の経営ではない大型ホテルがとても多くなりました。
しかしそのうち「鳴子ホテル」だけは、若女将さんはじめ創業者一族とスタッフの懸命の努力で、ホテルを自分たちで買い戻しました。
七転び八起きですね〜。
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三軒目は、はじめての旅館「遊佐ゆさ」です。
鳴子滝の湯近くの「ゆさや旅館」とは違います。
川渡温泉の出口、鳴子へ向かう国道沿いにあります。
ここは弱アルカリ単純泉で、泉温が少し低いため加温しているようです。
ところが温泉というのは掛け流しだからとか泉質が特殊だからよく効くというわけでないのが不思議なところです。
入浴後、身体が反応し、とても眠くなりました。
「談話室」のこしかけで爆睡です。
「お客さん、ここは日帰りの方の休憩室じゃないですから。。。」という女将さんの声で目覚めたのは30分後でした。
それだけの時間寝かせてくれたんですね。感謝!
ここも女将さんの肌つやがいいのにびっくりでした。
おかげさまで元気が復活してきた今週、どの湯につかろうかな〜、と楽しみです。
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(コメントのない写真はネットから借用しました)