祝日の昨日、ほぼ一ヶ月ぶりに鳴子温泉郷の川渡(かわたび)温泉につかってきました。極楽、極楽。。。
370本もの異なる源泉をめぐる鳴子温泉郷日帰り放浪記、久しぶりの探検は川渡温泉です。
「入ったことのない旅館やホテルはもうないんじゃないか?」といつも思うんですが、行ってみるとまだあるんですね〜〜。
昨日の初体験は、川渡温泉の「湯あみの宿 ぬまくら」でした。
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川渡温泉には大きな旅館はなく、みなこじんまりとした老舗の旅館ばかりです。
そのせいでしょうか、昔からの「ばあちゃん食堂」で中華蕎麦をいただくような懐かしさと親近感を感じます。
そんな温泉街にも、リニューアルをして小綺麗になった旅館が増えてきました。
この旅館もそのひとつです。
玄関は自動ドア、玄関ロビーもきれいで清潔です。
昔ながらのレトロ風情漂う旅館に入ると「ワクワク」しますが、
小綺麗に改築した旅館に入ると「ホッ!」とします。
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時間は12時を少し過ぎました。
幼児を抱いた若奥さんに入浴料500円をお支払いして、さっそく浴室へ。
隣の女湯からおばちゃんたちの声が聞こえますが、男湯はいつものとおり私一人の貸し切り風呂。
こんなぜいたくいいのかな〜とほくそ笑んでしまいます。
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きれいな脱衣室です。
温泉成分はと見れば、「含重曹芒硝ー硫黄泉」川渡温泉に多い泉質ですね。
そして鳴子温泉郷最大の魅力、「源泉100% かけ流し」
鳴子温泉郷は全部といっていいくらい「源泉100% かけ流し」です。
搾りたて100%天然果汁のジュースを飲むようなものです。
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さ〜〜、どんなお湯かな〜。
お〜〜!なんと風情ある雪景色!
大きな窓がスクリーンのようです。
どういうわけか、湯船がふたつに分かれています。
とりあえず広い方へ入りました。
いい湯加減、そしていろんな成分が混合している湯なので柔らかい。
こんな広い浴槽とこんな情緒豊かな冬景色、俺一人堪能していいのかな〜とほおが緩みます。
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となりの湯船は何ものぞ?
入ってびっくりです。
これは、腰湯になる深さなのでした。へりに頭を乗せると寝湯にもなります。
しかもぬるめ。
温泉の湯は床面の小さい穴から少しづつ補給されるようになっていました。
すばらしい工夫です。
これなら長く入っていられます。
浴槽を隔てる石がこれまた大きくて格調高い。
一つの浴槽を、普通の湯と腰湯に分けた工夫、しかも温度も変えて。
なんてお客様思いの工夫でしょう。
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この温泉、硫黄が入ってますがあまり身体がにおいません。
しかし硫黄の効果ですが、湯から上がった後サ〜ッと汗が引けてさっぱりした感じになります。
さて、湯上がりはロビーのソファーで一休み。
向かいの本棚の扉を開けてみたら、そこには「鬼平犯科帳」がずらり!
その他の本も99%サイトウタカオの作品でした。
私も好きなので今度泊まろうかな〜なんて思いました。
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さて、遅い昼飯をどこで何を食べようか?
そうそう、川渡温泉から山を登ること1キロ、おいしい蕎麦屋さん「蕎壽庵(きょうじゅあん)」があったことを思い出しました。
いつもはいっぱいで入れないことが多いのですが、今日はなんとか入れました。
「きのこ蕎麦」1030円也を2年ぶりくらいでいただきました。
このお店、こんな山奥で、しかも民家をそのまま食堂にした感じなんですが、とても人気があります。
更級系の上品な蕎麦、おいしい野菜の天ぷら、蕎麦屋なのに自家製蕎麦シフォンケーキや自家製アイス。
こんなのが特に女性に人気があるのでしょう。
私が推定するに、日平均30から40食、平均単価1200円、原価30%ですね。
客席が15畳くらいでこれだけさばけるというのは、回転の良さがとても参考になります。
この高効率はめったにありませんね。
(私も実は自然派シェアオフィスを企画中なのでいろいろ研究しておりまして。あくまでも推測ですので。)
これくらいだと店主もきっとえびす顔になりますね。
ということで15時30分気分良く自宅に帰りました。
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