背広姿でプチ登山 その6(おこま山に登る)

 股関節痛ジジイのリハビリ登山シリーズです。先週の薬莱山(やくらいさん)と同じくらいの標高522メートルの御駒山(おこまやま)に登ってきました。

 最近は一週間に一度の山登りペースです。

 快晴の空を見ると、心と身体が山を求めてムズムズしてくるようになりました。

 さて、宮城県北の小学生には、通過儀礼のごとく、小5になると花山合宿というものがあります。

 栗駒山近くの(旧)花山村にある「国立花山青少年自然の家」で二泊三日の合宿研修があるのです。

 日程には、施設のすぐ裏にある「御駒山(おこまやま)」登山も組み込まれています。

 小5の我が孫も先月その合宿を体験したのですが、実は孫の話を聞くまで御駒山という山の存在すら知りませんでした。。。

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 今はさておき、かつて10代後半から20代前半までは山狂いで、いちおう北アルプス(奥穂高岳、槍ヶ岳)などにも登りました。

 そんな私にとって、標高千メートルに満たない低山などはまったく関心がなく、ほとんど何の知識もなく今日に至りました。

 ところが、先週の薬莱山で「低山には低山の趣あり」と開眼したのです。

 そこで『宮城県の山』という本を購入して読んでみたら、魅力ある低山が県内にけっこうあることがわかりました。

 いつも全国チェーンの大きな飲食店で食事していた人が、懐かしの「ばあちゃん食堂」の味を堪能したような感じです。

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 ということで、「孫に教わりおこまやま」に今日は初挑戦です。

 午前11時15分、「国立花山青少年自然の家」敷地の裏手から一人登山開始です。

 登山道から施設を眺めます。

 低山とはいえ必ず一カ所以上の急登がありますし、この山は登山道に大きな岩石もけっこうあり、決して油断できません。

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 50分後、頂上に着きました。

 道中も、頂上も(そして帰路も)誰とも会いませんでした。

 孫から聞いてはいましたが、見通しが全くない頂上です。

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 しばし休憩後、来た道ではなく反対側へ下りていきました。

 平らな林の道がしばらく続きます。

 楽だな〜と思っていたら、案の定急な下りがやってきました。 

 私は脚が悪いので、上りは標準タイムの1.2倍くらい、下りは1.5倍くらいの時間がかかります。

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 急坂を下り終わってからは砂利道が続きます。

 これが一番苦しい。

 平らな道だと緊張感がないし、同じ筋肉ばかり使うので脚が痛くなってくるのです。

 下り初めて1時間15分、もう嫌だな〜と思った頃、自然の家の施設が見えました。

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 施設前の広場では、どこかの小学生たちの(たぶん)解散式が行われていました。

 我が孫もこんなことを体験したんだな〜と、感慨深くしばし見守りました。

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 夕方自宅そばの居酒屋でビールを飲みました。

 店に入ったら常連のお客さんたちがにぎやかです。

 なんと「熊」の話をしていました。

 本日、わが涌谷町の観光スポットである「天平ロマン館」に熊が出たというのです!

 このときいたお客さんの家がその真向かいで、彼の家の畑を荒らし、しばし近くを徘徊していたらしいのです。

 みんなで熊をならず者扱いしていましたが、私は熊が可哀想に思えました。

 私も今日は熊よけの鈴をつけて登ったのですが、あまり役立たないというような話もされ、すこし複雑な心境ではあります。

 それと今日はブヨよけの時計タイプ蚊取り器(小さいモータ内蔵です)も着けてみましたが、効果はあまりないようでした。

 次回は虫除けスプレーかな〜。

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 (「背広姿で・・・」というタイトルは最初背広姿で登山をしたことに由来します。その後はハイキング風に着替えて登っておりますがシリーズ名としてそのまま使っております)

 →背広姿でプチ登山
 →背広姿でプチ登山2
 →背広姿でプチ登山3
 →背広姿でプチ登山4(頂上間近)
 →背広姿でプチ登山 その5(薬莱山に登頂!)