40度といったら体温なら瀕死の高熱です。気温がそれに近い地域があるというのです。本当に申し訳ありませんが北日本の私には想像がつきません。まだいいほうの北日本でも車の車外温度計の表示は33度です。午前10時30分、こんな早くに冷房天国の会社を退社する私、今日はいったいどこで涼んだらよいのか。。。
(「背広姿で・・・」というタイトルは最初背広姿で登山をしたことに由来します。その後はハイキング風に着替えて登っておりますがシリーズ名としてそのまま使っております)
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わが家の冷房は居間に一つだけ。女房殿の避難場所です。
私の居場所サンルームには、一週間前恒例ヨシズ囲いをしたばかりですが、日中はやはり暑い。
ということで、毎日夕方までの避暑地を求め、馬のたずなを引くがごとく愛車プリウスのハンドルを右に左に回す真夏の日々です。
今日は久しぶりに鬼首(おにこうべ)の禿岳(かむろだけ)の眺めの良い場所で昼飯を食べようと思い立ちました。
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一年ぶりの禿岳、ここが私のリハビリ登山のきっかけとなった(私の)聖地というか聖山です。
上り口花立峠から7〜8分、200メートルほど登ると270度の展望をもつ風衝地に着きます。
ここでもう1000メートルを超えています。
強い風に帽子をとばされないようにあごひもを結び、コンビニおにぎりとペットボトルの水で一人大展望ランチを楽しみます。
昨年到達した地点を眺めてみれば、けっこうな遠くです。
年々脚の性能が劣化しているせいでしょうか、思わず去年の私がたいしたものだと思ってしまいました。
なにせ一年前、無謀にも1262メートルに挑戦し、重傷兵のごとくしてようやくここに帰還したのですから。。。
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さて、今日はここで昼飯だけ食べて後はどこかの図書館にでも行くか、と考えていました。
ところが禿岳と反対側の山を見れば、登山道のような跡があります。
しかも登ってすぐに休憩場所らしき所があるようです。
(小柴山は右の峰よりずっと奥で、この写真には写っておりません)
車を駐めた場所近くを見たら、ちゃんと登山道も案内看板もありました。
私にはスターの禿岳に隠れていた渋い脇役が見えなかったんですね。
「禿岳の裏に道あり小柴山」
さっそく最初の峰まで登りたくなりましたが、最近頼りの右足股関節のはまり具合が今一になってきたので、体操代わりに途中まで行ってみることにしました。
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登ってみればとても整備された登山道です。
途中眺めの良い場所もあるし無理なく歩ける道です。
これは、禿岳が厳格な父親でこちらは優しい母親かな?などと思いながら、もう少し、もう少しと歩み続けました。
山というのは麓から見上げるより、中腹の高さから見るととても雄々しく見えるものです。
禿岳もより男性的に見えましたよ。
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千メートルを超える場所は真夏こそ快適です。
強き風は木々を天狗のうちわのようにゆさゆさ揺らし、照りつける太陽が心地よいほどの涼しさを運んできます。
あ〜〜大自然の山々よ、今日も登らせてもらってありがとう!
30分ほど上って今日は終了、次回に最初の峰をめざすことにしました。
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下りの途中、禿岳を眺める場所にひっそりと墓標がありました。
亡くなった山仲間を悼む人たちの温かき友情に強く感じ入りました。
(2012年、デナリ=マッキンリー山で遭難した4名の墓標でした)
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私も亡き友人と一緒に禿岳を登ったことがあります。
そのときの写真を昨年暮れ見つけましたが、46年前のあの日を懐かしく思い出します。
あの頃は私も友人たちもとても元気で、火の玉みたいな太陽がそれぞれの心臓近くで燃えていたような気がします。
(今は亡き清和田君、左列の写真では真ん中、他の写真は全て右側に写っています。私は右上写真の左にいます)
(当時は車の便もなく、鬼首の停留所から長〜〜い砂利道を登り口まで歩いたものです)
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→背広姿でプチ登山
→背広姿でプチ登山2
→背広姿でプチ登山3
→背広姿でプチ登山4(頂上間近)
→背広姿でプチ登山 その5(薬莱山に登頂!)
→背広姿でプチ登山 その6(おこま山に登る)
→背広姿でプチ登山 その7(たっこ森に登る)
→背広姿でプチ登山 その8(笹倉山に登る)
→背広姿でプチ登山 その9(倒木だらけで道に迷う)
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