ノボ爺の低山徘徊録「権現森から松尾神社へ」

 昨日5月8日は快晴、1年ぶりに仙台市のはずれにある権現森に行ってきました。距離といい勾配といい、足ならしには最適の超素人向けハイキングコースです。前日三浦雄一郎さんのお話をテレビで聞いて、ムラムラと自然魂が湧いてきたのでした。

 今年1月85歳でアコンカグアに挑んだ三浦雄一郎さん、残念ながら途中下山となりました。しかしその情熱と日々の鍛錬は、私にとても勇気を与えてくれました。

 ところが三浦さんは私とほぼ同じ65歳頃「燃え尽き症候群」となり、自堕落な生活で肥満し、糖尿病、腎臓病、高血圧、高脂血症、不整脈などすべて発症し、医者からこのままだと余命3年くらいだと言われたらしいんです。

 しかし、99歳にしてモンブラン氷河を滑降した父三浦敬三や、オリンピックに出場した次男豪太を見て改心し、5年後にエベレストをめざすという目標を立てました。

 さっそく練習のため近くの500メートル程度の低山に登ったのですが、100メートルも登れず引き返したそうです。

 そこで段階的に重りを付けて歩く訓練を開始、ついに両足に10キロづつ、背中に20キロの重りをつけて外出できるようになり、5年後のエベレスト登頂を果たしました。

 あの三浦雄一郎さんが私くらいのとき、こんなひどい状態だったんだ!とびっくりするとともに、「俺だって!」という気持ちをかき立てられました。

 ということで、5月4日の薬莱山につづけて昨日は(まずは一番楽な)「権現森」へ行ってきたのです。

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 昨年と同じ活牛寺より少し行った道路脇に駐車し、12時15分登頂開始です。

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 登り口にはタヌキ様を祀った神社がありました。由来を見ると「味噌醤油など醸造業の神様」らしいんです。「へ~~、昔の業種別コンサルタントだな」と内心笑ってしまいました。

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 五月晴れで外は23度と暑いくらいですが、山中(というか林の中)はとても涼しく、なだらかな道路はとても楽で汗もほとんどかきません。

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 標高314メートルの頂上まで距離がたった640メートルしかないので、12時35分あっという間に到着です。覗き筒のある休憩場所で蔵王連峰を見ながら休憩です。

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 去年はここまででした。今回もここまでの予定でしたが、もう少し行ってみようかと思い立ち、ここから1.2キロくらい先にある松尾神社にむけて出発しました。

 起伏がゆるやかでハイキングというにふさわしい道です。途中若いカップルと出会いました。

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 松尾神社に着きました。隣に電力の鉄塔があるし景色も今一なので、覗き筒のある展望台まで戻って昼飯を食べようと思いました。

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 去年と同じ場所でいつものおにぎり2個と水の昼食です。三浦雄一郎さんはエベレストでもアコンカグアでも、頂上決戦の前はテントの中で「巻き寿司」を食べるのだそうです。食欲がないときでも「海苔巻き」はたらふく食べられるそうです。私もその気持ちよくわかります。

 それと抹茶、すき焼きなども持っていくそうです。山の上で抹茶をたてる方々と何度か出会ったことがありますが、なにか高山と相性がいいのでしょうかね。

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 14時半頃下山しました。なだらかな山ゆえ股関節に大きなダメージはなかったのですが、山に行ったときには毎度のことですが、就寝中に股関節がとても苦しくなりほとんど眠れない夜を過ごしました。(痛み止めローションを塗って2,3時間寝ました)

 ま~~無職で自由な日々ですからあまり気にせず、近いうちにまたどこかの低山へ挑みたいと思っています。

 そうそう、三浦雄一郎さんはこんなことも語っていました。「どうして山に挑むんですか?」と聞かれて「山は私のホスピタルなんですよ」。そうだ!脚が痛くなっても山は私の心のホスピタルだ、と大いに共感しました。

 

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