近頃は四角い顔が本当に少なくなりました。子どもの頃から柔らかい食べ物ばかりで「あご」がほっそりしたせいでしょう。目には見えませんが、脳みそも柔らかくなってきたのでは?と思うこの頃です。
今や世の中は柔らかいもの、ゆるいもの全盛。それ自体はなにも悪いことではないでしょう。しかしその影響が、あまりよろしくないことにつながっている気がします。
味覚について
その1「あごが未発達となり、硬い物が食べられない。味わえない」
その2「柔らかくて甘い物だけ食べて育ったので、甘み以外の味覚が退化している」
その3「化学調味料や濃い味付けに慣れ、材料本来の味や淡泊な味を物足りなく思う」
考えはもっと拡がります。食べ物と同じ傾向が私たちの思考にも顕れてきているのでは、と。
思考について
その1「読みやすい文章しか読まない。読めない」
その2「短い文書しか読まない。読む気がしない」
その3「刺激がないものはつまらない。刺激だけあればよい」
これらは子供たちに限ったことではないようです。今や、facebookだ、ブログだ、メールだと毎日かなりの時間ネットに翻弄されています。そこでは、あらゆる種類の、あらゆるレベルの情報がいっしょくたにやりとりされています。
そんな情報ジャングルの中で、私たち大人にも全く同じ傾向が生じてきています。長い文章など書いたら最後、軽蔑されることだってあります。「忙しい私にこんな長いもん読ませやがって!」みたいな意識が知らず知らず堆積しているような気がします。
結果、どうでもいいような「ちょっと気を引くそぶり」の文章やコンテンツだらけの世界に日々翻弄される私たち。。。知識の源、読書はどう変わってきているのでしょう。
読書について
その1「ノウハウ本しか読まない。すぐ解答がほしい」
その2「古典は読めない。古典のことは知らない」
その3「自分の周囲に関したテーマにしか関心がない。深く考えるのはしんどい」
タイトルだけが気を引くうすっぺらな本だらけ。。。ろくなことは何も書かれていない。経験上、そんな本は10分もあれば読み終わります。ガッカリもいいところです。
怖いのは、そういう本しか読まない人は薄っぺらさをさほど感じないであろう、ということです。化学調味料だらけの食事をしている人が、その味を変だと思わないように。
もしかしたら、エリート政治家やエリート官僚たちがひそかに画策しているのかもしれません。『国民総家畜化計画』という「Xファイル」で。(そういえば最近、文部科学相の暴言が話題になっていますね。まさにこの計画の一環では、な~んて!)
と言いながら「年々固くなる、身体も頭も」に悩む私です。。。
<参考>
「硬い」の反対語は「柔らかい」
「堅い」の反対語は「もろい」(固いを用いても可)
「固い」の反対語は「ゆるい」
・・・らしいです。
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このシリーズは脚本:私ノボ村長、絵:同級生ゴリランジェロ氏のコンビで作成しております。
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