非能率はコストにあらず

 昨日久しぶりに地元の回転寿司チェーン店でお昼ごはんを食べました。いつも握っているのは店長さん一人なのですが、この日は若者三人が中に入っています。

 もう午後二時頃でしたので客はあまり入っていませんでした。それなのに注文したネタが出てくるのがやたら遅いのです。いつもの店長さんなら一人でもすぐ出てくるのに。。。

 三人ともまじめに仕事しているようですが、手際が悪いというか、無駄な動きが多いというか、いわゆる非能率なのです。他のお客さんも同じように感じていたと思います。ま~新人が一人前になるためにはしょうがないことかもしれませんね。

 さて、回転寿司は競争が激しいので職人が何人増えようと値段は変わりませんが、そうでなければ「うちは職人を三人に増やしましたから一皿百円から三百円にします。そうしないと合わないですから!」なんていうことも十分ありえるでしょう。

 もしそれを当たり前に思う経営者であれば、生き残りは難しいのではないでしょうか?なぜなら非能率をなくす「改善」に無関心だからです。

 それに客の立場からしたら、「非能率まで値段に入っている」なんて、誰だってたまりませんよね!

 トヨタ生産方式生みの親である大野耐一さんは、下の三つのうち「改善を促す数式」は1番だけと書いておられました。(=マーケット・イン) 

 1.「売価ー原価=利益」(売価は市場が決める。原価を下げて利益を出そう)

 2.「利益=売価ー原価」(利益が高い物だけつくればいいさ

 3.「売価=原価+利益」(かかった原価で売価を決めればいいさ) 

 今回のレッツくんのラーメン屋は3番です。(=プロダクト・アウト)2番は短期的視点のコンサルさんが勧める定番理論です。どちらも「改善」という自己鍛錬がないので身体が強くなることはなく、逆境には弱くなります。

 人と同様に、会社も日々「改善」で身体(現場力)を鍛えていくことこそが、丈夫で長生きの秘訣ではないでしょうか。

    たゆまぬ改善こそが「仕事道」「商売道」というものであり、利益確保のみならず、社員の能力アップにも 会社の信用力アップにもつながっていくと思うのです。 

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 このシリーズは脚本:私ノボ村長、絵:同級生ゴリランジェロ氏のコンビで作成しております。

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