カースト制度は感染症対策だった!

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(帝国書院「最新世界史図説タペストリ」ーより)

 紀元前13世紀頃、バラモン教の枠組みとしてつくられたカースト制度。憲法で廃止された現代においても根強く残っているそうです。偶然知ったのですが、その起源は実は感染症対策だったというんです。

 コロナ禍にある今、「そうだったのか~~」と簡単に読み飛ばすことはできませんでした。。。以下wikipediaより抜粋します。

  

 アーリア人がカースト制度のヴァルナ (種姓)を作った理由は既にかなり研究されている。一説にはアーリア人はトゥーラーン近郊を起源としているが、当然、このあたりに存在する疾患にしか免疫(液性免疫・細胞性免疫)を有していなかった。

 

 アーリア人の侵略の初期においては、ドラヴィダ人などの原住民と生活圏をともにし、時には婚姻関係さえ結んでいた。しかし、侵略範囲が広大化してくると、トゥーラーンから離れれば離れるほど、アーリア人が経験したことのない感染症を原住民が保有・保菌している事態が出てきた。

 

 原住民は既にそれらの感染症に免疫を獲得しているが、アーリア人は全く免疫を持っていないため、次々とアーリア人のみが風土感染症により死亡する事態が出てきた。 これらに対応するためにアーリア人が取った政策がアーリア人とそれ以外の民族との「隔離政策」「混血同居婚姻禁止政策」である[7]

 

 制度発足時は「純血アーリア人」「混血アーリア人」「原住民」程度の分類であったとされ、「混血アーリア人」を混血度によって1 - 2階層程度に分けたため、全体で3 - 4の階層を設定した[8]その後アーリア人はこの政策を宗教に組み入れ、ヴァルナに制度として確立させた。海外の著名な社会学者、人類学者や歴史家はカーストの人種起源を否定している[9]

 

ヴァルナ(カースト)の枠組み
ブラフミン(サンスクリットでブラーフマナ、音写して婆羅門〔バラモン〕)
神聖な職に就けたり、儀式を行える。ブラフマンと同様の力を持つと言われる。「司祭」とも翻訳される。
クシャトリヤ
王や貴族など武力や政治力を持つ。「王族」「戦士」とも翻訳される。
ヴァイシャ
製造業などに就ける。「市民」とも翻訳される。
シュードラ(スードラ)
古代では、一般的に人が忌避する職業にしか就けなかったが、時代の変遷とともに中世頃には、ヴァイシャおよびシュードラの両ヴァルナと職業の関係に変化が生じ、ヴァイシャは売買を、シュードラは農牧業や手工業など生産に従事する広汎な「大衆」を指すようになった。「労働者」とも翻訳される。
ヴァルナを持たない人びと
ヴァルナに属さない人びと(アウト・カースト)もおり、アチュートという。「不可触民(アンタッチャブル)」とも翻訳される。不可触賎民は「指定カースト」ともいわれる。1億人もの人々がアチュートとして、インド国内に暮らしている。彼ら自身は、自分たちのことを「ダリット」 (Dalit) と呼ぶ。ダリットとは壊された民 (Broken People) という意味で、近年ではダリットの人権を求める動きが顕著となっている。