中川一政 剛毅木訥

 中川一政は私がとても好きな画家です。こう書くとあの世から叱られそうな気が・・・彼は洋画界の三筆ともいわれた個性的な書家でもあるのです。ズバリ古武士である彼の書は「剛毅木訥(ごうきぼくとつ)」、迷いのない一筆入魂です。
 洋画界の三筆とは中川一政、熊谷守一、梅原龍三郎であると、私は若き日の画廊勤務の頃に教えられました。

 なぜ今「書」の話なのかというと先日NHKで「空海 至宝と人生」という特番を見て圧倒されたからです。また私のfacebook仲間に優れた「書」のデザイナーがいるのですが、彼の作品を見て触発されたこともきっかけの一つです。

 さて、きょうは中川一政の画文集「いのち弾ける!」より「書」に関連する作品のなかから一部抜粋してご紹介します。ちなみにこの本は、十数年前仕事で石川県に行ったときに寄った「白山市立松任中川一政記念美術館」で購入したものです。

 あ、書画の前に写真を一つご紹介、これは周恩来と仲良く撮った写真ではありません。彼をムッとさせたという時の写真です。一政の面目躍如です。

 さ〜、彼のサビのきいた書画をご覧ください。

参考
 いのち弾ける!