本の付箋

幸運な間違い配送

つい先日、amazonにある本を発注しました。新品在庫がないようで出店している古書店から求めることになりました。ところが、着いたのは注文した本とはまったく関係がない本でした。 その旨お店に連絡したら、「破棄して下さい。返金もします」ということでし…

「短編画廊」ホッパーの絵、小説となる

現代アメリカの名だたる作家17人が、それぞれ選んだエドワード・ホッパーの絵を題材にして物語を紡ぎました。(私が知っているのはスタンド・バイ・ミーやキャリーで有名なスティーブン・キングだけでしたが。。。) 実に面白い短編集でした!頂き物の高級…

「幸せになるためには、エネルギーがいる」再会!

47年前に読んだ本、当時19歳の私はその本に書かれていた短い言葉が、どういうわけか心に深くささりました。最近、知り合いの女性がアメリカ大陸を千キロトレッキングするらしいという話を聞いて、その本とその言葉が蘇ってきました。先日ついにその本をネッ…

メイキング・オブ・耳なし芳一

幼い頃に聞いた怪談のうち一番怖かったのは「耳なし芳一」でした。護符として身体に書かれたお経はまるで入れ墨のようで、その姿はきっと爬虫類のごとくであろうと想像し、大変なショックでした。

小泉八雲「おばあさんの話」より

昨年末、忘年会の連絡で友人に電話したら彼の祖母の三十三回忌の最中でありました。そのおばあさんは、小学生だった私たちが彼の家へ遊びに行くと丁寧にお辞儀をしてくれて、こちらが顔を上げるとまだ手をついているので何度も頭を下げ直したものでした。小…

小泉八雲に惹かれる

少し前の話になりますが11月末に島根県へ二泊三日の家族旅行をしてきました。宮城県と島根県、距離ではなく互いにあまり知らないということで一番遠い県であるかもしれません。初めての島根旅行でしたが落ち着いた雰囲気がとても心地よく、私はもとより家族…

寺田寅彦「蓄音機」の夢

連日の猛暑についに耐えきれず、本日わが居場所の座敷にエアコンを取り付けてもらいました。そのせいでしょうか? 猛暑が突然身を隠し久しぶりに涼しい日がやってきました。(エアコンの出番がないなんて。。。)

「ハックルベリー・フィンの冒けん」より抜き書き

「ハックルベリー・フィンの冒けん」を数十年ぶりに読み返しました。昨年出たばっかしの新訳です。題名もそうですが、本文もほとんど「ひらがな」でびっくりしました。まるでハックがしゃべっているようで「なるほど!」と感じます。

マーク・トウェイン「私の南北戦争従軍記」より抜粋 

マーク・トウェインの作品を数十年ぶりに読み返していますが、強く心に残る文章があったのでブログに残しておくことにしました。

夏目漱石「金は魔物だね」

夜中に目覚めたときは時間をとても持てあますものです。そんなときの暇つぶしを最近見つけました。それは「青空文庫」をI-PADで読みながら同時に「audible」で同じ作品を朗読で聴くというものです。

ゴーゴリーが描くロシア人の魂

19世紀ロシア文学は、なにゆえ独特の魅力を放つのか? その理由は、ゴーゴリーが作品の中で主人公に語らせた「ロシア人の魂」というものが、あらゆる作家の作品に隠されているからだと私は思います。「タラス・ブーリバー」から再度抜粋します。

ゴーゴリーの風景描写に圧倒される

19世紀ロシア文学は世界文学の中でも超別格です。とくに私が好きなのはゴーゴリーやプーシキンです。なかでもゴーゴリーの「タラス・ブーリバ」は血湧き肉躍る作品で何度読んでも面白い。

「オン・ザ・ロード」より抜粋

あふれ出す言葉、疾走する文章、光、匂い、手触り、痛み・・・ボブ・ディランの人生を変えたというジャック・ケルアックのこの小説は新鮮で、野蛮で、美しく、神聖でした。もったいないので折り目をつけたページの文章を一生懸命タイプしました。

一番心あたたまる短編

92歳になる父は最近体調を崩し、飛行機にたとえると旧式プロペラ機の急降下状態でした。操縦桿を握る私や女房は機体の立て直しに大変でした。ようやく昨日あたりから低空飛行ながら水平を取り戻しましたが、まだまだ山などに衝突する可能性もあり、操縦に…

「世界史としての日本史」一気読み

『世界史としての日本史』(小学館新書)を一気に読み終えました!実にしっかりした資料や知識にもとづく世界史的観点、明晰な分析、興味深いエピソードの数々。何より、とっても読みやすい!「自虐史観」の方も「自尊史観」の方も、この本を読んでから意見を…

若きメルケルの悩み

ドイツのメルケル首相の父はルター派教会の牧師だったそうです。彼女の政策にはとても芯が強いあるものを感じます。その底流にルター派プロテスタントの歴史、その光と影があることを知りました。欧米におけるプロテスタンティズムとその社会的影響について…

思いがけない幸福論

「人は見かけによらぬもの」と言いますが、「幸せも見かけによらぬもの」であるようです。

大変な「未来予想図」その2

未来において人間は人工知能とどう付き合っていくのだろうかと多くの人は想像します。そこから多くのSF作品が生まれ続けています。しかし識者の未来予想図は大きく異なります。人間自体が人工知能に(必然的に)置き換わっていくというのです。つまりホモ…

大変な「未来予想図」その1

二ヶ月前まで人工知能ネタのSF超ショートショートを書いていましたが、ただ今挫折中です。というのはどんなSF的発想も現実(科学技術)の領域で進行中であることがわかり圧倒されてしまったからです。十数年前に書かれた本にさえ目を見張る遺伝子工学、…

点滴ポール、生き抜くという旗印

「一番弱い場所に、一番強い心があった」 岩崎航(わたる)さん、現在40歳。筋ジストロフィーと闘いながら詠む彼の五行詩に強く圧倒され、励まされました。

心蹴られし「ライ麦畑」の一節に

若い頃途中下車してしまった名作を読み返しています。サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」を読み終わりました。不可解なこの書名の由来でもある後半の一節に出会った時、心を思い切り蹴られました。主人公と同じ高校生であった過去の私に。

美智子様が大好きな詩「絶望第一号」

ドイツの作家ケストナーは「エミールと探偵たち」や「飛ぶ教室」などの作品で有名です。彼の『人生処方詩集』という詩集の中に美智子様ご推薦のとても心温まる一篇があります。

読書の秋にぴったりの詩

本を読むことだけが「読書」じゃないよ、世界が一冊の本なのだから。この詩を読んで納得した後、ハッと気づかされます。何も見ていなかった自分というものに。

『蠅の王』という少年漂流記

『ロビンソンクルーソー』『十五少年漂流記』それに続く近未来少年漂流記『蠅(ハエ)の王』は実に衝撃的でした。この本はノーベル賞作家ゴールディングの代表作とのことです。十数名の少年たちが無人島の生活でどのように変化していくか、人間社会のもつ根…

伊丹万作 「顔の美について」より

伊丹十三の父上で映画監督であった伊丹万作の随筆を青空文庫でふらっと立ち読みしました。視点も口調も父子そっくりですな〜。

「昭和史」再読しています。。。

テレビも新聞もSNSもご無沙汰です。私にとってはとても空しき政治状況なもので。。。

「トイレまんだら」という本

妹尾河童(せのおかっぱ)さんの『河童が覗いたトイレまんだら』という本を読みました。まさに「うんちく」を傾けた本でありました。

うらやましい嫁こ

方言は単なる言葉ではなく音楽や絵と同じものかもしれません。情感がとても伝わるからです。詩人(故)川崎洋さんが好きな方言詩をひとつ紹介します。

一番好きな詩は津軽弁

35年前に出会った津軽弁で書かれた一篇の詩。この詩を読むたびに目頭が熱くなり心が洗われるのでした。

一番安全な方法

実に惜しい人でした。ダンディー、エスプリ、ユーモア、そして勇気。伊丹十三さんは日本人離れした不良性の天才でありました。