塵も積もれば「本」となる

 わがブログ本5冊、一応そろいました!東日本大震災を契機に2011年4月から今日までひょこひょこ書いてきたブログ、そこからシリーズとしてまとめられるものを本にしました。まさに「塵も積もれば本となる!」であります。

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 きっかけは、2年ほど前、ずっと使ってきたブログサービスが突然廃止となり別のサービスに移行せざるをえなくなったことでした。同じ会社の改良版サービスへの移行ではあるのですが、記事のコンバートは完全ではなく、少なからず落胆したものです。

 

 今後同じことが起きたらどうしよう、もう再編集はいやだな~、私が亡くなったら消えてしまうのかな~、などブログサービスに不安感がつのりました。もちろん、世の中に残す価値は乏しいと思うのですが、それでも自分の書いたものには愛着があります。亡くなった後など、たとえ一人でもいいから、自分の記事を読んで足跡をたどってほしいと思う人は多いのではないでしょうか。

 

  幸いなことに、新ブログサービスには「My Books.jp」という製本サービスが連携していました。面倒なくブログ記事を本にできるサービスで、とても使いやすく、しかもたった1冊から製本できるのです。(何冊でも単価が同じです)そこで、まず自分のために、次に家族や数少ないファンのために、まとめられそうな記事を集めて本を作ろうと決心したのです。

 

 昨年6月につくった「私の孫ブログ」を皮切りに、先月は「ノボ爺の思い出アルバム」を、そして今月は「ショートSF 哀しき人工知能」「ノボノボ童話集」「詩集ノボノボ」の5冊を本にしました。5冊中に収めた記事数は、全ブログ1337話中188話、全体の約14%にあたります。

 

 それぞれ10冊くらいの印刷ですが、とても(自己)満足しています。読んでいただく人が数少ないのでこの冊数で間に合うのですが、随時一冊単位で増刷できるので無理して多く作る必要もなく、しくみも価格もとてもリーズナブルです。

 

  本をつくってわかったことがあります。まず「縦書き」はとても読みやすい!それと自分の本は自分の料理と同じだな、ということです。今回つくった本のひとつには、あとがきにこんな文章をのせましたが、偽らざる心境といったところです。

 

 「さて、どんなに料理が下手でも自分がつくった料理は(自分には)美味しく飽きないものです。この作品集は人さまにあまり読ませられるレベルではないと自覚しておりますが、まずは自分の手作り料理と思って本にしました。本にしてみたら、素人料理だけどま~~食えないこともないんじゃない。。。なんてところです。もう少し料理の腕を上げて次の巻に挑みたいと思っています」

 

 本というものは不特定多数に読んでもらうものという先入観がありました。それは私に限らず多くの人にとって大きな(大きすぎる)プレッシャーであると思います。

 

 しかし、今私の認識は変わりました。個人が本をつくる目的とは、多くの人に読んでもらうことより、「自分が楽しむ」ためがまず一番、次に「少数の理解者に楽しんでもらう」ためということです。ですから気軽に挑戦できるのです。(もちろんビジネスとして、世を啓蒙するため、学術的発表などはそもそも目的が別です)調子づいてきたので、また本をつくるかもしれません(笑)

 

 最後にもうひとつ。「やっぱり、本っていいですね~~~!」

 

 なお、私の本を読んでみたい方がおりましたら、下記メールにご一報ください!

 kawasima@lets-co.com