2016-01-01から1年間の記事一覧

ノボノボ童話集「窓ごしの二人」

今日は趣向を変えて古風で地味な恋愛話を書いてみました。私たちの世代の恋愛は「シャイな情熱」という言葉が似合っていたな〜なんて思っています。

ノボノボ童話集「忍者犬チビ」

小学校は今日から冬休み。久しぶりに孫たちと会いました。孫に「じいちゃん、トリコのお墓拝んでいって」と言われました。実は一週間前、とても可愛がっていた文鳥を炬燵で寝返りを打った孫があやまって圧し潰してしまったのです。どんなに悲しかったことで…

ノボノボ童話集「夢を描く画家」

私は一枚の良い絵は何百冊もの本に値すると感じています。絵は人の直感に働きかけ、すべてを一瞬にして理解させる力を持つ芸術だとずっと思っていました。その究極は「曼荼羅」ですね。これは全宇宙を顕しているわけですから存在するすべての本以上というこ…

ノボノボ童話集「驚きのタイムマシン」

小四の孫が父親と今日ディズニーランドから帰りました。小一の孫娘のほうは行く前日にノロウイルスにやられ母親と留守番でした。もしかしてこんなとっておきのアトラクションもあったかな〜、なんていう一篇です。

ノボノボ童話集「人生相談の達人」

「なぜ?」は人間ならではの言葉でしょう。しかし、その「なぜ?」が自分を傷つけてしまう場合もあります。当たり前であることにも「なぜ?」と問えばどうなるだろう?自分自身のセラピーとして書いてみました。

ノボノボ童話集「ストーブ隊長」

東京オリンピックの頃、私は小学校5年生でした。この頃は字が読めない子もいっしょの教室でした。なんて貴重な時代を過ごせたのだろうと今になって強く思います。そのころの実話を(「もと童」向け)童話として書いてみました。

ノボノボ童話集「リンゴ箱のもみ殻」

ラジオで読者投稿の紹介がありとても心が和みました。こんな内容です。「今から半世紀も前、昭和40年頃の話です。家に木のりんご箱が届きました。小さかった私は蓋を開けてみて、籾殻だけなのを見てがっかり。しかし籾殻の中を手で探るとあったんです!りん…

自分の決算書をつくる

人類の発明は数々あれど、どんな仕事でも一番役立っているのは、実は「年度」と「簿記」ではないでしょうか。

ノボノボ童話集「幸せのタイミング」

昨晩は友人たちと忘年会をしました。楽しく過ごせて、最近では珍しくけっこう飲みました。何ごとにも旬があり。年末年始は飲んで笑って過ごさないと損ですよね〜。

ノボノボ童話集「未来のお化粧」

ある日の新聞に「ドイツ女性はスッピン主義」なる記事が載っていました。究極の化粧とはそのようなものかな〜と妄想が始まりました。

思いがけない武士の仕事

内山節さんの本に書いてあったことを漫画にしました。武士が文士でもあったとは洒落てますね〜♪

ノボノボ童話集「未来から来た花嫁」

カーラジオから懐かしき「ネバーエンディングストーリー」の映画音楽が流れました。エンデ『はてしない物語』が原作です。主人公バスチヤンは異世界の悲鳴を同名の本で知り、その世界を救うために物語の中に旅立ちます。音楽に影響されて一駄作書いてしまい…

ノボノボ童話集「素晴らしき嘘」

嘘も方便、嘘から出たまこと、嘘八百、嘘つきは泥棒の始まり。いろいろある嘘ですが、世の中は二八蕎麦のごとくです。嘘が二で真が八くらいが実はちょうどいい按配なのかも。逆かな?

ノボノボ童話集「沈黙は金」

エンデの『モモ』より。「モモにできたのは、ただじっと相手の話に耳を傾けることなのである。意見を述べたり、質問をしたりしなくても、相手が「どこにそんなものがひそんでいたかとおどろくような考え」が浮かぶし、生きる気力をなくした人がモモに話をす…

ノボノボ童話集「一番暖かい服」

幸運の女神はいたずら好きのようです。儲けや幸運を求めるとソッポを向き、あきらめたり開き直ったりすると振り向くようです。「あきらめは最強の戦略なり」、いや「最後の戦略なり」かな〜。

ノボノボ童話集「恐怖のミイラ」

私の世代で定番の思い出話、そのひとつが「恐怖のミイラ」というテレビ黎明期のホラー番組です。童話のテーマを考えていたら突然思い出しました。本当はほのぼのメルヘン系を書きたいのに、ホラーかお笑い皮肉系になりがちです。書きながら自分の性格を見る…

ノボノボ童話集「車のない未来」

高齢者による事故が毎日報道されます。たぶん今までも同じくらいあったのでしょうが、いよいよ何とかしなくてはとニュースが増えたのでしょう。わが父もちょうど2年前、90歳で免許返納しました。そこに至るまでの私や家族の苦労は並大抵ではありませんでした…

教養は食材のごとし

「勉強中だよ!レッツくん」50話目を迎えました。毎回、生意気な教訓めいた内容で申し訳ありません。実はこのシリーズには個人的なある目的がありまして。。。

ノボノボ童話集「サンタの過去」

12月初旬なのにもうクリスマス話です。これだけ影響の大きい祭りは他にないことでしょう。子どもにも大人の商売にもですね。サンタは経済効果というプレゼントを大人の世界にも与えてくれているようです。

ノボノボ童話集「美しき誤解」

国営なら何をしても許されるのがこの世の掟。人殺しは防衛、詐欺は政策、博打はカジノと名を変えて。なんでもOKにできるんです。一度やったらやめられない止まらない国会議員。ま〜こっちのほうが薬物中毒みたいなもんですね。

点滴ポール、生き抜くという旗印

「一番弱い場所に、一番強い心があった」 岩崎航(わたる)さん、現在40歳。筋ジストロフィーと闘いながら詠む彼の五行詩に強く圧倒され、励まされました。

ノボノボ童話集「本屋の秘密」

「嗅覚」は食物と毒を一瞬で判別する生物のもっとも原初的な能力であり、野生動物には一番大切な感覚のようです。知性と嗅覚をくっつけたら私たちの社会はどう変わるかな〜と夢想してみました。

ノボノボ童話集「思いがけない幸せ」

十代の頃、私がワクワクしたのは土曜日の午後や本屋さんで本を選ぶときでした。日曜の過ごし方を自由に選べる、買う本を自由に選べる。多様な選択肢を今所有しているという幸福感でした。

ノボノボ童話集「宇宙への井戸」

夜に書くブログはやはり夜の雰囲気が出てしまいます。私は中学生の頃、夢に落ちる一瞬を知りたいと思ってなかなか寝付けないことがよくありました。思春期も昼夜逆転。社会に出てから仕事という薬で治りましたが、最近は老化のせいかデパス一錠が毎夜必要と…

ノボノボ童話集「アキレスと亀」

私たちはアナログよりデジタルが進んでいると思いがちですが逆ではないでしょうか? 究極のアンドロイドとは今ここにある人間そのものです。デジタルという頭がアナログという自分の尻尾を追い続けるみたいですね。ときどき不思議に思えてきます。

心蹴られし「ライ麦畑」の一節に

若い頃途中下車してしまった名作を読み返しています。サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」を読み終わりました。不可解なこの書名の由来でもある後半の一節に出会った時、心を思い切り蹴られました。主人公と同じ高校生であった過去の私に。

ノボノボ童話集「究極の薬」

秋の夜なべ仕事、ノボノボ童話集第4話です。童話とはいうものの、書き始めると子供向けとは言いがたい作品になってしまいます。子供と大人の中間「子どな」向けということで書き続けてみたいと思います。

ノボノボ童話集「森の言葉」

とっても寒い朝でした。会社に向かう車窓から見る桜の木々は、むき出しの枝を肘張らせ、寒さに耐えているように見えました。となりに孫娘が乗っていたらこんな質問するかもな〜?なんて夢想して一篇を書いてみました。

ノボノボ童話集「妖怪ワケモン」

昨年かな?孫娘にあれこれ蘊蓄たれていたら「じいちゃんの頭にウンチがいる」と言われました。何のことかと聞いたら「妖怪ウォッチ」に「ウンチクマ」というくどい話を語る妖怪がいて、ウンチが頭に付いた熊の姿なのだそうです。ヤレヤレ。。。そこで私も妖…

「かないくん」という絵本

谷川俊太郎:作 松本大洋:絵 「ほぼにちの絵本」:出版の「かないくん」は名作です。心が震えます。