2016-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ノボノボ童話集「思いがけない幸せ」

十代の頃、私がワクワクしたのは土曜日の午後や本屋さんで本を選ぶときでした。日曜の過ごし方を自由に選べる、買う本を自由に選べる。多様な選択肢を今所有しているという幸福感でした。

ノボノボ童話集「宇宙への井戸」

夜に書くブログはやはり夜の雰囲気が出てしまいます。私は中学生の頃、夢に落ちる一瞬を知りたいと思ってなかなか寝付けないことがよくありました。思春期も昼夜逆転。社会に出てから仕事という薬で治りましたが、最近は老化のせいかデパス一錠が毎夜必要と…

ノボノボ童話集「アキレスと亀」

私たちはアナログよりデジタルが進んでいると思いがちですが逆ではないでしょうか? 究極のアンドロイドとは今ここにある人間そのものです。デジタルという頭がアナログという自分の尻尾を追い続けるみたいですね。ときどき不思議に思えてきます。

心蹴られし「ライ麦畑」の一節に

若い頃途中下車してしまった名作を読み返しています。サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」を読み終わりました。不可解なこの書名の由来でもある後半の一節に出会った時、心を思い切り蹴られました。主人公と同じ高校生であった過去の私に。

ノボノボ童話集「究極の薬」

秋の夜なべ仕事、ノボノボ童話集第4話です。童話とはいうものの、書き始めると子供向けとは言いがたい作品になってしまいます。子供と大人の中間「子どな」向けということで書き続けてみたいと思います。

ノボノボ童話集「森の言葉」

とっても寒い朝でした。会社に向かう車窓から見る桜の木々は、むき出しの枝を肘張らせ、寒さに耐えているように見えました。となりに孫娘が乗っていたらこんな質問するかもな〜?なんて夢想して一篇を書いてみました。

ノボノボ童話集「妖怪ワケモン」

昨年かな?孫娘にあれこれ蘊蓄たれていたら「じいちゃんの頭にウンチがいる」と言われました。何のことかと聞いたら「妖怪ウォッチ」に「ウンチクマ」というくどい話を語る妖怪がいて、ウンチが頭に付いた熊の姿なのだそうです。ヤレヤレ。。。そこで私も妖…

「かないくん」という絵本

谷川俊太郎:作 松本大洋:絵 「ほぼにちの絵本」:出版の「かないくん」は名作です。心が震えます。

ノボノボ童話集「無敵の鎧」

秋の夜のひまつぶしです。いつか漫画の童話集でも出そうかな〜と思ったので、時々ネタを書いておくことにしました。

オートファジーと未開社会

この前ノーベル賞に輝いた大隅教授の業績は「オートファージーのしくみ」解明だそうです。オートファジーとは「細胞の自食作用」つまり「リサイクル」によって元の姿(恒常性)を保つ機能のようです。

茨木のり子「友人」

今63歳の私ですが、年年人付き合いが減ってきて、友人と呼べるのは10人に満たなくなりました。酒飲みしなくなったからかな〜。でも「それで十分ですよ」と、茨木のり子さんの詩が諭してくれました。

ポカヨケは部下を守るため

製造業の現場にはユニークな名前の「仕掛け」や「しくみ」がたくさんあります。アンドン、カンバン、水スマシ、アカガミ・・・そしてポカヨケです。

私のセンス・オブ・ワンダー

今日は晴天なれども風強し。しかし「いこいの森」は無風の別世界。レイチェル・カーソン『センス・オブ・ワンダー』の世界そのものでした。

ボケはモルヒネ

まったく関係なさそうで実は似たようなことが発生したここ数日です。

茨木のり子「娘たち」

「遠いいのちをひきついで さらに華やぐ娘たち」 この詩を読むと、AKBとか何とか坂とかの娘たちもまぶしくたくましく見えてきます。

ムダこそわが命

「このタイトルなんとなく聞いたような気が?」と感じた方は私と同世代ですね。そう、水原弘の名曲「君こそわが命」(1967)をもじって付けたんです。語呂がいいもんですから。

トランプと孫たち

本日のトランプ旋風はわが孫たちとの世界にも吹き荒れました。

美智子様が大好きな詩「絶望第一号」

ドイツの作家ケストナーは「エミールと探偵たち」や「飛ぶ教室」などの作品で有名です。彼の『人生処方詩集』という詩集の中に美智子様ご推薦のとても心温まる一篇があります。

読書の秋にぴったりの詩

本を読むことだけが「読書」じゃないよ、世界が一冊の本なのだから。この詩を読んで納得した後、ハッと気づかされます。何も見ていなかった自分というものに。