2019-01-01から1年間の記事一覧

ショートSF「大晦日の宇宙船団」

(甲板の巫女たち) シャカシャカシャカ シャラシャラシャラ・・・ シャカシャカシャカ シャラシャラシャラ・・・・宇宙船団の巫女たちは甲板を二手に分かれて進む。一方は船首へ、もう一方は船尾へと。背筋を伸ばし、すり足でゆっくりゆっくりと歩む。 白衣…

非能率はコストにあらず

昨日久しぶりに地元の回転寿司チェーン店でお昼ごはんを食べました。いつも握っているのは店長さん一人なのですが、この日は若者三人が中に入っています。 もう午後二時頃でしたので客はあまり入っていませんでした。それなのに注文したネタが出てくるのがや…

長崎は今日も晴れだった♪

前川清の「長崎は今日も雨だった」を、思案橋のスナックで親友濱田さんのカラオケで聞いたのは今から22年前。すっかり出不精になった私ですが、思い切って先日12月9日から11日まで長崎を再訪してきました! 長崎は同業のIT会社社長である濱田さんの故…

思いがけない最強の効率化

職歴多彩な私は三十数年前工場勤務をしておりました。その頃勉強した「トヨタ生産方式」はまさに目からウロコでした。独特の用語が付けられていたので今でも鮮明に覚えています。 カンバン方式、ジャストインタイム、5S、目で見る管理、整流化、平準化、省…

地方でコミュ力が上がった話

知り合いの移住女子をモデルにして書きました。彼女はフリーランスのWebデザイナー、3年前、埼玉(職場は東京)から宮城県大崎市古川に(フィーリングで)移住してきました。父上は鹿児島、母上は沖縄出身ですから、東北地方とは真逆のルーツです。だから東…

思いがけない特効薬!

今日のブログは(嬉しい)ビックリ報告です!思いがけない特効薬の話です。 私は幼時に重度の股関節脱臼を患い、その後遺症で変形性股関節症の痛みと日々闘っております。年を取るに従って痛みと不自由さは増してきましたが、毎年少しづつ悪化しているので慣…

ショートSF「骨寺村の秘密」

(ハーンの隠された旅) ラフカディオ・ハーンは、その生涯にたった一度だけ東北に来たことがある。寒さが苦手な彼だったが、雪が降るにはまだ早い今から120年前の1900年10月、ある重要な秘密を調べるために、開通したばかりの東北本線の列車に乗り…

猫との果てしなき消耗戦

今日で二週間、猫と私の消耗戦が続いています。わが家の敷地に大量の猫糞を発見したのは、台風19号による大雨被害の後、10月27日のことでした。 (現在の対猫糞兵器、猫よけセンサー超音波発生器、猫よけセンサースプリンクラー、張り巡らした釣り糸、今朝は…

固いものは頭を強くする

近頃は四角い顔が本当に少なくなりました。子どもの頃から柔らかい食べ物ばかりで「あご」がほっそりしたせいでしょう。目には見えませんが、脳みそも柔らかくなってきたのでは?と思うこの頃です。 今や世の中は柔らかいもの、ゆるいもの全盛。それ自体はな…

幸運な間違い配送

つい先日、amazonにある本を発注しました。新品在庫がないようで出店している古書店から求めることになりました。ところが、着いたのは注文した本とはまったく関係がない本でした。 その旨お店に連絡したら、「破棄して下さい。返金もします」ということでし…

侍イソガイ・タケツラの伝説

宮城県旧歌津町「田束山(たつがねさん)」経塚群 ショートSF 侍イソガイ・タケツラの伝説 (戦いの行方) 今から五百年も前、紀元四千年頃の話である。人類軍ユーラシア方面隊に、知略と武勇に優れたイソガイ・タケツラという将校がいた。歴史上かつてな…

河原の陣取り合戦

秋晴れが続きます。河原には一足早く白組ススキ軍団が登場しましたが、ライバルのセイタカアワダチソウもいよいよ花が咲きそうです。 ここ十数年の間に、侵略的外来種のセイタカアワダチソウは、見事に野原をススキの白から黄色一色に変えてしまいました。 …

退職してから、まる一年♪

ブログタイトルを決めたら、この曲がつい口に出てきました。「学校出てから十余年、今じゃ♪」クレージーキャッツの五万節です。「今じゃ」の後には、会社の大社長、無職の風来坊、タクシーの運転手、テレビのタレント、やくざの幹部、恐妻家が続きます。 私…

エイリアン・プラネット

ショートSF エイリアン・プラネット 西暦2119年、宇宙歴史天文学者ブライアン・メイヤーは、地球軌道を廻る深宇宙探査ハッブル第三望遠鏡の画像を解析していた。9月30日、彼はくじら座M77銀河周縁のごく一部に微少な渦が特異的に生じていることを…

宇宙伝説「DAMIAN永遠の命」

ショートSF 宇宙伝説「DAMIAN永遠の命」 これは天の川銀河団辺境にあるN13-5太陽系第三惑星テラに伝わる伝説である。テラにはイエロームーンとシルバームーンという二つの衛星の存在が確認されているが、両者の組成は驚くほど異なっている。こ…

「あじのもと」な日々

この話は極めて個人的な嗜好に関する戯れ言、愚痴の類いですので、意見や嗜好が異なる方はあまり目くじら立てずサラッと聞き流していただければ幸いです。 (ミツバチの蜜蝋で作られたろうそくはほのかな香りがgood!です) 巨大スーパー付属の映画館でB級…

チョイ飲み爺いに、チョイ朗報

年々歳々「髪の毛と共に減りゆく酒量かな」の私でありますが、今でも夕方5時から6時までの独り居酒屋は一日のゴールデンタイムです。 毎晩夕飯前、日本酒1合から1合半くらいを、洋楽を聴いたり本を眺めたりしながら、飲むと言うよりちびちび嘗めています…

新しいITは新しいコンサルで

今日、とても感動したことがあります。相棒クマさんのコンサル助手で何度かお伺いしている岩手県の工場でのことです。席に着くやいなや、女性のIT推進メンバーがニコニコ顔で「この動画、クマさんにぜひ見ていただきたいんです!」と言うのです。 その動画は…

「短編画廊」ホッパーの絵、小説となる

現代アメリカの名だたる作家17人が、それぞれ選んだエドワード・ホッパーの絵を題材にして物語を紡ぎました。(私が知っているのはスタンド・バイ・ミーやキャリーで有名なスティーブン・キングだけでしたが。。。) 実に面白い短編集でした!頂き物の高級…

リーダーとは最後に食べる人

今や、経済社会はこのタイトルの逆のごとくかもしれません。少しほとぼりが冷めつつありますが、某巨大自動車メーカーの外人カリスマ経営者は自分が最初に食べ過ぎて、ついに臭い飯を食べるハメに陥りました。(いろいろ裏事情もあるのでしょうが) ところが…

安藤ロイド氏の数奇な人生 

ショートSF 安藤ロイド氏の数奇な人生 (ウラジーミルとナツコ)チューリングテストを初めて突破した人造人間が、安藤ロイド氏であったことを知る人はほとんどいない。それどころか、彼が第一の人生を終えた2065年に至るまで、彼が「人間以外の物」で…

バランスとは扶け合い

真夏の甲子園、残念ながらわが県勢は準々決勝で敗れてしまいました。以前甲子園の常勝校だった箕島高校の監督が語った言葉が深く記憶に残っています。思い出すままに書いてみました。 「スター選手がいなくて優勝した年が何度もあります。そのときのチームの…

百芸を知って一芸に秀でる

フリーランスをめざす人が増えてきたのは個人的に喜ばしいことだと思っています。自分の仕事と生活を重ねあわせ、無理をしない生き方を選択するのは望ましいことだと思います。 しかし、どうも自分の狭い専門知識や技術だけで何とかなると思っている人が多く…

利益は備えを引いた残りなり

ジョンソン&ジョンソン社の経営理念「我が信条」と出会ったのは、今から14年前の2005年のことでした。私にはとても衝撃的でした。 →雪の鳴子で熱い話 美辞麗句の格言みたいな経営理念が多い中、その経営理念は「掟」だったからです。 「私たちはユーザーに…

ツールなくして改善なし

もう30年も前の同級会で、超ブンカケイの私がパソコン関連の会社を興すと言ったとき、「え~~おまえが!」と皆にびっくりされ笑われたものです。 その時、今は亡きとても優秀だった親友が皆にこう言いました。「カワ(私の愛称)はパソコンのことなど知ら…

いつのまにか「子どもよろず相談室」に!

退職後の暇人生に耐えきれず、二ヶ月ちょっと前に立ち上げた「仕事よろず相談室」、なんとか若者二名の相談のお相手をさせてもらうことができました。 →「仕事よろず相談室」始めました! 若者といっても40半ばと40後半ですから、世間的には若いとはいえ…

初めからの天職なし

この漫画は実話です。今年の2月仙台最後の屋台「大分軒」の名物親父さんがテレビで特集されました。85歳になる親父さんが若者に話す言葉を聞いて、私はいたく共感したのでした。天職とは、「見つけるもの」ではなくて「見つかるもの」なのかもしれません…

たった一冊だけの本、作りました!

ブログの製本サービスはずいぶん進歩したものです!デザイン、編集すべて自分でできるのです。しかも料金がリーズナブル、千数百の記事の中から抽出した40数話186ページの本が6千円ちょっとでできました。しかも電子ブックまでおまけです。編集は何度もやり…

簿記は世界の共通語

先日、孫娘の学芸会に行ってびっくりしました。小学校4年生の演目なんですが、数人の同級生が英語でスピーチをしたのです。その中にはハーフの子や、父の転勤で外国で暮らした子がいました。英語は確実に世界の共通語になったな~と思いつつ、さっぱり聞き取…

浩然の気を養う

正直、「プライド」とか「誇り」とかいう言葉を聞くと気分が悪くなります。相対的な優越感や排他的な考え方でこの言葉を使う人が多いからです。特に政治の世界では「たきつけ」に使われやすいので、今年の夏には注意が必要ですね。かわりに使う言葉として、…