鳥と人との少しいい話

 思いやりとは人間同士だけではないんだな〜と感じた、実にじつにちっちゃな「いい話」を偶然読みました。
 出会いは「朝勉」のときでした。

 ロダン作「考える人」の姿勢ほど洋式便座における理想の姿勢はないそうです。

 ですから「朝便は朝勉なり」というのは、とても合理的なことなのかもしれません。

 そんな私の朝勉教材「新聞朝刊」が、衛生上の理由で女房より「朝便新聞禁止令」が布告され数週間が経ちました。

 でも長年の習慣なので、何かを読まないと出るものも出ません。(知恵だって)

 そんな今、朝刊に替わる私の朝勉教材は「図鑑」です。

 『里山図鑑』『山菜と木の実の図鑑』『身近な鳥の図鑑』、これら3冊を毎朝ローテーションして眺めています。

 今朝は『身近な鳥の図鑑』を眺めていたんですが、タカの仲間「ミサゴ」のページで、その解説にふと心打たれました。


 腹部が白く、茶色と白のコントラストが目立つミサゴは美しいタカだ。

 体色の模様もさることながら、ほっそりとスマートで、バランスのとれた姿態も美しい。

 ミサゴは私のあこがれのタカだったが、数年前思わぬ場所で出会った。

 それは秋田県の内陸地方の川ぞいにある養魚場だった。

 広い河川敷につくられたその養魚場に、見なれないタカがダイブして魚をつかんで飛び去り、次の日またやってきた。それがミサゴだった。

 ミサゴは上空でたくみにとどまり、スッとおりると、水面にジャブンと飛びこみ、大きな魚をとらえて飛び去った。

 養魚場の人によると、1日1〜2匹の魚をとらえていくという。1日1匹でも1年では相当である。

 「でも、タカも生きていくのに必死だし、こないとぎゃくに心配だよ」という。人と自然の豊かさを体感できて、とてもうれしかった。

 実にじつにちっちゃなエピソードですが、とても「いい話」だと思いました。

 生き物は「人間」だけと思っているから、世の中は危険なものだらけ、おかしいものだらけになっちゃうんだろうな〜。