伊丹さん、上手すぎるよ!

 伊丹十三さんってなんて才能あふれる人だったんでしょう。役者、監督、エッセイスト、それより何より画家じゃない!どうやって何で描いたんですかいったい?さりげなくこんな本物を。
みんな伊丹さんが自分で描いたものですよ。

 できる人の脳みそは絵や図形や映像の図書館であるに違いない。映画を作るんではない。きっと頭の中の映像をなぞっているだけなんだ。

 銅版画ですか?これらは。それともペンかなコンテかな?、水彩かな?
私は絵が好きで画廊経験もあるんですが、嫉妬を感じますね。


 
 まるでサマセット・モームの「月と六ペンス」を思い出しますよ。伊丹さんはゴーギャンがモデルの天才ストリクランド、私はといえば天才の絵を鑑賞できるだけの俗物、この小説の語り手「「私」ですね・・・トホホ・・

こんなのもありますよ。

 ま、遅咲きの花だってあるんだから、私だってこれから何か花開かせられるかもしれない。自分だけの自分のための楽しみだ。実現していないからこそ毎日夢があるしな。それが凡才への神のギフトです。