アレルギー・ワールド

 花粉症ではない希少な同級生がいまして、一緒に呑むたびによく怒ってました。私がくしゃみをして「花粉症でね」と言うたびに。「ファッションみたいに言うな」と。「このやろー」と思うとともに、実に考えさせられる言葉でもあります。
 私も旧世代の人間と思っておりましたが、実はそうでないらしく、7,8年前に花粉症のお仲間入りを果たしました。


(→この画像のサイト)

 とんでもない体になってしまったものです。私たちほとんどが。

 なにせ私たちの世代から下は、子、孫、それも乳児に到るまで、ほとんどの人が何らかのアレルギーになっています。

 花粉症も杉だけだったのが、今ではひのき、ブタクサ、ハウスダスト・・・年がら年中マスクをしている人も年々増える一方です。

 私の孫なんかも、アレルギーの母親の母乳を飲んで育ったせいか、卵、青魚、その他もろもろアレルギーで大変です。

 なにせ「かつおだし」で料理を作れない・・・

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 このままアレルギーが進んだら、いったいどういう生活スタイルになるのでしょうか?

 近未来の世の中で、ヒット間違いなしの商品を妄想してみます。

★20XX年通販ベスト10★

情報提供:amazones 爆天
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第1位
<放射能&花粉センサー携帯>
「ホッシャー」
 携帯なしでは生きられない時代が続いている。2012年と違うのは携帯がないと本当に生きていけない時代になっているということ。

第2位
<ロシアン・スタイル宇宙服>
「マトリョーシカ1号」
 アレルギー+放射能で、マスクではもはや限界の時代。いよいよレトロ復活の真打ち登場。ソユーズ宇宙船御用達のあの宇宙服での外出がトレンドに。もはやアシモ君との区別はつかない。。。

第3位
<鉛製鎧シェルター>
「一人勝ち」
 北朝鮮やイランに対抗し、すべての国が核兵器を持ってしまった。しかもプルトニウム製造を目的に原発もますます増え続けている。今やアフリカだけでも一千基ある。この頃はいつどの国から核ミサイルが飛んでくるか分からない。自分だけは助かろうという独身者向け鎧のような鉛製着衣シェルターがヒット商品になった。「かかってこい!」と「国フェチ」の方々にも人気。「櫻井1号」がその筋に根強い人気。

第4位
<人工顔>
「タカス・フェイス」
 整形大国韓国に続け!となったが美容整形外科医が不足。そこでいっそのこと、あのスパイ大作戦の「お面」をつけてしまえとなって大人気。コンビニで販売しているが、問題は同じ顔が何千人もいて、体臭でしか見極めることができなくなっている。みんなクンクンして、お犬さまはお株を奪われたよう。。。

第5位
<万歩計発電機>
「デンポケイ」
 敗れて野に下った「脱原発派」の暮らす地下世界で大人気。ストレス解消と健康維持も兼ね、みんなで歩きながら万歩計兼用小型バッテリーに充電している。冬はそのまま電気カイロにもなるので好評を博している。

第6位
<寿命センサー>
「金さん銀さん」
 体重計やら健康診断やらは原始的。ずばり残り寿命をセンサー表示。でも生活を改善すると少し寿命予測が延びるので、かつての携帯やスマホのようにひっきりなしに老若男女が見ている。仕事する暇無し。。。

第7位
<ペット型人工頭脳>
「メモリーペット」
 劣化した脳味噌は外注で取りもどそう!ついでに癒し系もあればいいね。という奥様方の要望をかなえて登場!ネコちゃん型、オイヌさま型、かわったところではホスト型とか。。。メモリースティックをどんどん追加して自分の記憶力を人(ペット)任せにできる時代がやってきた。しかし最近では、どちらがペットか見分けが付かなくなってきている。

第8位
<FBメガネ>
「デイドリーム」
 年配にはまだまだ根強い人気の「フェイス・ブック」。今や退化した体、失われた人間関係、老人の幻想を唯一かなえる癒しのサイトとして化石のように存続している。今ではFBの電脳世界に住んでいる人も多いので、思い切ってメガネに内蔵したら大人気となった。しかし、車にはねられる人が後を絶たない。。。

第9位
<人工知能付き義手>
「スパイダー・ハンド」
 マネー経済は今や宇宙にも拡大。月世界の分譲だ、火星の地下資源への投資だと、リーマンの末裔は引きも切らず。かれらは今や肉体労働者と呼ばれている。なぜなら超人的な画面監視能力、タイピング能力が必要だからだ。そしてついに自分の手を何本にも拡張できる人工知能内蔵義手が登場。でも端から見るとまるで「クモ人間」みたいな。。。

第10位
<サプリメント食材>
「一食一錠」
 アレルギーに対抗するには、人工食材しかないと科学者が発明した化学合成食材。考え方がサプリメントに似ていたのでいっそのこと一緒にしてしまえと。主食がサプリメントの時代になったのだ。「自然の食物は危険ですぞ〜。アレルギー反応を起こしますぞ〜」というコマーシャルで、この会社は数週間後にはもう上場した。

参考
 ブラックSF「大間のクジラ」