ゆるキャラでいこう!

 スゴイ勢いでおおぜいの幼児が抱きつきました!それは「くまモン」の着ぐるみでした。朝のニュースで流れたこの映像を見て私はハッ!としました。

 今や、日本全国「ゆるキャラ」ブームだそうです。

 「くまモン」の着ぐるみを作った会社は30人ほどの工場らしいのですが、全国から「ご当地ゆるキャラ」着ぐるみの注文殺到で、てんてこまいの様子でした。

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子どもが大好き

 私はこのニュース映像を見るまで「ゆるキャラ」にあんまり興味はありませんでした。

 どこも似たようなことをして、「猿まね」みたいでどうかな〜、と感じていたのです。

 その気持ちが少し変わった理由は、幼児たちがゆるキャラに飛びついて行く場面を見たからです。

 「お〜〜!わが孫ナオちゃんと同じくらいの子たちだ〜〜!」

 大人がなんと思おうと、子どもは正直です。

 「ゆるキャラ」には、子どもの笑顔を誘うオーラがたっぷりあるようです。

 (おばちゃんたちにとっての韓流スターと同じかな〜?)

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モテる理由

 さて、なぜ「ゆるキャラ」がモテるのか?

 それは、「手触り感」にあると私は思います。

 見るだけで「触感」を感じることがモテる要素なのではないでしょうか。

 「プニョプニョ」「ふんわり」「パフパフ」「ゆるゆる」「パンパン」「ポコポン」「ムニュムニュ」

 大人が赤ちゃんの手足に触れたくなるように、(男が女性の胸を○○したくなるように?)、この触感というものは嗅覚の次、いや同じくらい刺激的かつ魅力的な感覚なのでしょう。

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レッツくんニギニギ

 そこで、昼は「(少し異端の)経済人」である私はこんなことを思いつきました。

 「私の会社のマスコットキャラクター『レッツくん』をゆるキャラにリアル化してみようか。きっとユーザーさんに喜んでもらえるぞ!」

  →レッツくんが行く!

 レッツくんを着ぐるみではなく「ニギニギ」にするのです。湯飲み茶碗サイズとキーホルダーサイズの二種類で。

 パソコンに疲れた女性事務員さんたちがストレス解消するのにとても役立つに違いありません。

 家に持って帰れば、子どもたちも大喜びでしょう。目に浮かぶようです。。。

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夢はふくらむ

 夢はどんどんふくらみます。

 「レッツくんニギニギ」シリーズとしていろんな触感を楽しめるように、スポンジ、麻、木綿と材質のバラエティーを増やしたり、色の組み合わせを何種類か作ったり、ニギニギすると表情が変わったり、手足のパーツをオプションで揃えたり〜〜〜。

 さらに、これをネットショップで販売しても面白いな〜

 やはり、これからの仕事は「しごともっと楽しく、あったかく」だよな〜〜

 さっそく仲間のデザイナー、ゴリランジェロ氏に相談しました。 乞うご期待!

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ゆるキャラとアンパンマン

 ブログを書きながら思うんですが、「ゆるキャラ」ってけっこう深い思想ですよね。

 「ゆるキャラ」には熊とか侍とか、けっこう強そうなものもいるんですが、その強さで人を脅かすことなく、逆に温かく包みこむ。。。

 これって、芯が強くなければできません。私たちも見習うべきところ大ありです。

 アニメに詳しい前出のデザイナーゴリランジェロ氏によれば、「ゆるキャラ」の元祖(?)「アンパンマン」は、悲惨な戦争を体験した「やなせたかし」さんが熟考の末たどりついた「理想のヒーロ像」なんだそうです。

 なぜ「アンパン」になったかといえば、もし飢える子がいたならば自分の体をちぎって助けてあげたい、助けてあげられるということからだそうです。

 悲惨な戦争体験から生まれた「温かきヒーロー」だったことを私も知りました。

 これからの「ゆるキャラ」には、単に「かわいい」だけではなく、このような人間性をもった「コンセプトゆるキャラ」もあればいいなと思うんです。

 それはきっと、人の深〜いところにある感性を知らず知らずにめざめさせることでしょう。

 そしてアンパンマンのように、長く愛され続けていくのではないでしょうか。