開拓日誌が開墾日誌に

 ささやかな畑の開墾を始めて一カ月。まさに無人島でならさもありなんという驚くべき遅さ!しかし確実に畑になりつつあります。
 日曜日は前日の雨のおかげで土が柔らかくなり、雑草とりにはうってつけの日?となりました。

 あっというまに庭中が雑草ガーデンに変身です。

 とりあえず、庭の三分の一くらい雑草抜きをしました。これが準備体操です。

 
 
 さて、裏の畑の開墾です。

 「裏の畑でポチがなく〜正直じいさん?行ったなら〜♪大判小判がザックザックざ〜くざく♪」

 のはずはなくて、「大きい根っこ、小さい根っこがザックザックざ〜くざく♪」であります。

 土曜に腐葉土、牛ふん肥料、化成肥料をまきました。

 日曜日は、土を掘り返しながらそれらを土中にまぜこみました。

 その後、レイキで整地して終わり。

 こんな作業だけでもけっこう汗だくです。

 それにしても昔の人はたいしたもんです。

 去年までこの7〜8倍の広さはある畑を、米寿の老父はよくぞ一人で耕していたもんです!

  →ジャガイモ掘りの日曜日

 先日床屋さんに行って、畑作りの話をしたら、詳しいこと、詳しいこと!

 最近ほんとうに悟ったんですが、私はほんとうに「忘れ物」をしてきました。今までの人生に。

 大切な自然の知識、自然と共生する技術、生活そのものを工夫する知恵。

 人間の原点である「身体」を忘れてきたような気がします。

 私だけがとびきり忘れてきたことを日々思い知らされているこの頃です。

 江戸時代は農民と職人がほぼ9割以上、杉浦日向子さんはこう書いていました。

 ・・・江戸は職人の町ですから、彼らはコンプレックスは持ちませんでしたが、プライドはしっかり持っていました。職人かたぎというプライドです。つまり急げば三日早く仕上がる仕事は、逆に三日延ばして丁寧にやる、こういう気持ちが職人のプライドであり、誇りなんですね。(『うつくしく、やさしく、おろかなり』

 なんて健全な(市民)意識でしょうか。人をうらやむこともあまりなかったようです。

 さ〜、かなり遅れている開墾作業ですが江戸の職人さんを見習って?「逆に三日延ばして丁寧にやる」で行きましょか。

 来週こそ畝をたてて、いよいよ種か苗の植えつけです。

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 あっという間の黄金週間 
 大変な切り株