セレブ新聞社にも、まだこんな「やせ我慢」記者がいました。ジャーナリストならこれくらいの反骨精神がなくっちゃ!
私が購読しているのは朝日新聞、ガキの頃から実家でとってたのでそのまま続いています。(実家の父はずいぶん前から河北新報に変えてますが)
朝日新聞は、いうなれば新聞社のセレブです。
とりわけ高貴なくせに、弱者寄りみたいな記事を(他紙と比べて)けっこう書くので、ライバル紙にやっかまれ叩かれるのでしょう。
(余談ですが、Y紙、S紙はイラク戦争の頃から怖くて読めません。。。)
そんなセレブ新聞社に、こんな野武士のような記者がいたのか!と思ったのは、かつてこのブログにのせた女記者。
この女性記者は節電生活に挑み続けていました。
震災前、月の電気代は2千円台だった。そして今、千円を超える月はない。最低記録は702円。独身ならではの数字だが、大成功だ。
そうしたら、数日前の新聞にこの女性記者の上を行く男性記者の節電生活体験記が載せられていました。
悩んだが、最も電気を使う冷蔵庫は人に譲った。食材は使い切る分だけ買う。そう冬に決断した。結果、1月からの電気使用量は毎月6キロワット時以下に。電気代は月平均だと223・8円だ。
なんと一月たった200円ちょっとの電気代!
天下のセレブ朝日新聞記者がこれで暮らしながら、会社つとめをしっかりこなしている。
上には上がいるもんだと驚きました。
実は私も3.11以来その年の7月20日過ぎまで、冷蔵庫を使わない生活を続けてきましたが、その年の真夏の暑さに食材保管が耐え切れず、泣く泣く冷蔵庫に屈した思い出があります。
いわば私も彼らと同類なだけに、その工夫やいかに?ととても興味がありました。
そしてなるほど!と思いました。
・・・3月末、中古で軽トラックのキャンピングカーを購入した。高額なイメージは過去の話。最低限のライフラインがそろうシェルターとしての役割に注目が集まる。屋根にソーラーパネル、車内に蓄電池を設置。携帯電話の充電はもちろん、テレビも見られる。
迎えた2度目の5アンペアの夏。味方につけたはずの自然だったが、記録的な猛暑で海風はぴったり止まり、窓を開け放しても室温は32度、33度と、じりじり上昇。そんな日は「強」で0・7アンペアの扇風機でしのいだ。
冷たい飲み物でのどを潤したい。だが、冷蔵庫はない。再び冷蔵庫を買っては逆戻り。熟考の末、車のソーラーパネルの電気を使える冷凍冷蔵庫を選んだ。さらにネットで金庫のような外観の高性能保冷庫を買った。
必要な時だけ冷凍庫を動かして氷を作り、電気を一切使わない保冷庫で食材を保管する。猛暑のおかげで、また少し生活の質を向上させることができた。
こんな方法もあったんだ!
バッテリーに蓄えた電気を一時的に使って製氷機で氷を作る。それを保冷ボックスに入れて冷やす。
我が家ではは発泡スチロールの空き箱に、スーパーから氷をもらってきて入れていました。ですから氷が間に合わないときがあったんです。
この方法なら氷を自給自足できます。
この方法でやってれば我が家も今でも冷蔵庫に頼らぬ生活を続けられたかも。。。
冷蔵庫の便利さを再び知った今ではもう一度挑戦しようという気がかなり失せてしまいました。(契約アンペア数を50Aから30Aに下げるくらいはしましたが。。。)
しかし、この方の工夫はおもしろいな〜と思いました。
この記事を読んでからは、いつか再びこの方の工夫をまねてもう一度挑戦してみたいな〜と楽しい思いが出てきました。
・・・・・・・・
さて、私が住む涌谷町出身の有名人には、朝日新聞の名論説委員だった扇谷正造さんがいます。
彼はかつてこんなことを書いていました。
「進歩的とは常に野党的であるということだ」
つまり、反体制、へそ曲がり、へんくつ、やせ我慢、こんな言葉で表される「傍流」に身を置くことこそジャーナリストには大事なことなんだよ、と諭しています。
その血脈は、電気をやせ我慢するこれらの女記者、男記者に細々と受け継がれているのかもしれませんね。
・・・・・・・・
数日前、友人からこんなメールが届きました。
こちらは河北新報の記者さんの話ですが、相通じるジャーナリスト魂を感じました。
今夜の(正確には昨晩の)例会でも、福島原発の話題が出ました。一昨年までセミナーの会員だった河北新報の若き三十代の記者は、自ら志願して福島原発の取材をするために、転勤して行きました。やはり彼も独身でしたが、結婚していたら行かなかったのかなとも思います。彼は鋭い中にも温かい記事を書く人で、私も応援していましたが、町政については批判的で、とうとう町長から出入り禁止まで言われた人です。・・・
こんな方々もまだいるんだから世の中捨てたもんじゃないな〜
若い方にはぜひ西部劇とか見てほしいもんですね。
一匹狼のようにして多くの悪人たちと闘う主人公がかっこいいじゃないですか!