大人立ち入り禁止

 「危険について学ばない、それが危険なんです。」われわれ大人にこそ必要なこの言葉です。ドイツはベルリンにある『子どもだけのワンダーランド』をご紹介!
 「なにゆえに、ひ弱なくせに過激な人間が増えてしまったのだろうか?」と思わざるを得ない日本(世界の)現状です。

 しかも国粋主義路線に思い切り右旋回しようとしているわが日本。

 これじゃゲームオタクみたいな「顔なし」が、ラッパや太鼓にあおられて、ネットだけじゃなく実際に「戦え!殺せ!民族の誇りのために」と言いかねない社会になってしまいそうです。

 大きな原因には「怖さを知らない」ということと、その裏返しで逆に「過剰に怖がる」の二つがあるのでしょう。

 子どもの頃たしなんできたのはテレビ、パソコン、ゲーム機。

 過激なゲームで気持ちだけは勇敢な戦士気取り。

 身体を使って何かを作るとか、肉体的な痛さを経験するとか、さまざまな触感を経験するとかがとても少ない子ども時代になってしまいました。

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 昨日届いた『ソトコト』にドイツのユニークな「遊び場」が紹介されていました。

 こんな「遊び場」が日本にもたくさんできたら世の中もっと生きやすくなるだろうな〜と感じました。

 田舎には、跡継ぎがいなくて持て余している土地がいっぱいあります。これからますます増えてきます。

 そんな土地や家屋を利用して、リタイアした大人と若者(見守り役:プレーリーダーとして)がコラボし、こんな「自然派遊園地」を創るのって面白そうだな〜と思いました。

 だって、こんな「遊び場」で遊んだ子は「人に使われる性能を磨く」ことより「自分で作る楽しさ」を「自分の財産」にできるじゃないですか。

 社会環境がどうであれ、自分たちの楽園を自ら開拓していくことができる力を付けられるじゃないですか。

危険について学ばない、それが危険なんです。

 驚くべきことに、火やナイフなどあえて危険な道具を使っているのにもかかわらず、「Kolle37」で起こる事故は非常に少ない。16年間で3回骨折事故があっただけだ。これは一般的な公園の年間事故数と同じ。つまり、釘を一度踏むと、忘れられないほど多くのことを学ぶため、かえって怪我が少なくなるのだ。