ツリーハウスに登る

 数日前の天気予報がはずれて晴天となった日曜日、広〜い高原にできたばっかしの「ツリーハウス」を見に行きました。
 糸井重里さんが、東北復興プロジェクトとして、東北に100のツリーハウスをつくっているということを偶然知りました。

  →東北に100のツリーハウスをつくる

 さらに、その2番目のツリーハウスが、私がちょくちょく行くお気に入りの岩手南部の高原に誕生したばかりということも。

 その場所は「館ヶ森(たてがもり)アーク牧場」

  →館ヶ森アーク牧場

 岩手県一関市藤沢町の広大な気持ちのいい高原にある牧場で、わが家から1時間ちょっとで行けるんです。

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 実はもうひとつ理由がありました。

 数年前、方向音痴ゆえに買ったナビなのに、ルート案内に翻弄されて逆にさまよい走ってしまうことがしばしばでした。

 「1万円台のナビだからかな? 高いのは違うんじゃないだろうか?」

 そこで土曜日、カーショップ2店をまわり、あれこれナビを確認してきました。

 そして、ポータブルナビとしては最高級クラスの定価8万円(実売価格は6万5千円くらい)の新型ナビを購入したのでした。

 各社それぞれ一長一短あるのですが、決めては「エアージェスチャー機能」でした

 ナビ画面の前で手のひらをサッと動かすだけで縮尺が変わるのです。安全でとても楽です。

 そのナビのルート案内機能を確認してみたいとも思ったのです。

 結果は上々、やはり値段が違う理由はあるのですね。(当たり前ですが)

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 9時30分、自宅を出発しました。

 ナビが出した候補のうち、わざと3番目に推奨のルートを選びました。

 えっ、こんな行き方もあるんだ!っていう裏道ルートでびっくりしました。

 信号機もなく、ほとんど車が走らない道路を気持ちよくドライブできました。

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 10時半に「館ヶ森アーク牧場」に着きました。

 ここは通り過ぎることはあっても今まで入場したことはありませんでした。

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 トイレの用足しと、ツリーハウスの場所を聞こうとレストランに入りました。

 美人のウェイトレスさんが親切に教えてくれました。

 11時からここでバイキング昼食ができるというのでそれも楽しみです。

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 さて、販売用のハーブの苗がいっぱいの入り口で入場券500円を買って敷地内に入ります。

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 いや〜〜!さすがに岩手はいいな〜〜。

 高く澄み切った空、起伏がゆるやかな高原のパノラマ!

 やはりこのへんも宮沢賢治の世界につながるところです。

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 咲き始めた花々、桜、様々な樹木、よく手入れされた園内。

 のんびりと、ゆるやかな坂を下っていくと、向こうにツリーハウスが見えてきました。

 近寄ってみます。

 まるで「ヘラジカ」の王様のような、生き物の威厳を感じさせるデザインです。

 青いダウンジャケット(風はまだ寒い)に作業用の長靴をはき、望遠レンズの一眼レフを手にしたお姉さんも近くにいます。

 幼稚園から小一くらいの子どもたちが夢中になってツリーハウスに登っていきます。

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 私もおっかなびっくりはしごを登っていきました。

 てっぺんの気持ちよさは格別です。

 まるでロード・オブ・ザ・リングで、木の精霊たちの樹上に乗せてもらったフロドの仲間たちのようでした。

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 子どもたちが下りて私だけになると、青いダウンジャケットのお姉さんが登ってきました。

 なんか見たことあるな〜、と思って話しかけました。

 「もしや先ほどレストランでここを案内してもらった方じゃ?」

 そうだったんです。

 あの感じのいいきれいなお姉さんが、なんとあっという間に変身して、ツリーハウス付近の撮影仕事に替わっていたのです。

 この公園エリアだけでも推定10万坪くらいはあるでしょうから、いろんな仕事を掛け持ちでしているのでしょう。

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 このお姉さんと二人きりであれこれお話をしました。

 糸井重里さんが協力してできたこと。

 気仙沼のツリーハウスに次いで二番目だとのこと。

 ツリーハウスを支えている木は「ケヤキ」であること。

 柵にしている木は三陸の海の流木を集めたものであることとか。

 あと10日くらいでチューリップが何万本も咲き誇り、それはそれはきれいであることとか。

 岩手弁を積極的に使ってお話しされるので、とっても気持ちよくお話しできました。

 (ここで、このお姉さんの写真を撮り忘れましたが、後でしっかり撮影させていただきました。)

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 ゆるやかなな坂道をゆっくり目の保養をしながら歩き、レストランでバイキングをいただくことにしました。

 なんと!

 青い服のお姉さんは、もう厨房係のコスチュームに変身して、私に声をかけてくれるではないですか!

 思わず嬉しくなって写真を撮らせていただきました。

 「館ヶ森アーク牧場」は、ここで牛や豚を飼育しているのでバイキングにも自家製のハンバーグやソーセージなども並び、30種類くらいの料理が食べ放題です。

 飲み物も、ここに栽培されているハーブを使ったハーブティがたくさん、飲み放題です。

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 昼食も満足し、腹こなしにもういちど散策。

 子馬の牧場などでゆっくりしました。

 駐車場付近にも、ここでつくられた肉や加工品の売店、「バーベキューガーデン」などもあります。

 外にあるアイスクリーム売り場には、こんな表示も。

 ここは女性職員がとても多いんです。

 庭の園丁さんも女性でした。いろいろ木の名前を教えてもらいました。

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 館ヶ森アーク牧場は、ゴールデンウィークはだいぶ混むとは言ってましたが、あれだけ広いなら大丈夫じゃないでしょうか。

 近くには「サファリパーク」もあって、そこから5分くらいで行けますし、けっこう穴場ですね。

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 ということで、誕生日の前日でもあった昨日は最後の60歳の(セルフ)お祝いになりました。

 帰りはやはりナビの性能を確かめながら14時に帰宅。

 いつものように昼寝の午後となりました。

参考
 ついくちずさむ「カントリー」