新聞のようなホームページ

 ホームページはたいへん重宝なものです。ここを充実させると印刷物はまちがいなく減らせます。それと中小零細の企業が大手企業に対抗していくための重要な基地でもあります。でもマンネリ化の影が拡がりつつあるような気もしています。
 マンネリ化の大きな影はふたつ感じます。ひとつはみんな同じ顔つきになってきたということ。もうひとつは内容のある更新が少なく、日々の新鮮さを感じないということです。

 これらのホームページをお店にたとえるなら、どの店も同じ設計者に依頼してつくり、店のレイアウトも展示も百年一日のごとし(極端かな?)で、店構えは立派でも生気を感じないお店と同じです。

 話は少し脱線します。一律さという点では最近の温泉旅館がこんな感じになってきたな、とも感じています。良質とはいえ、どこも似たりよったりの造作とサービス・・・

 それとあらゆる量販店の店員のマナーですね。ロボットのように一律化・・「いらっしゃいませこんにちは!」の呪文のような雄叫び。

 そこで私は新たな発見を求めWeb世界にアンテナを伸ばしてみました。そうしたら新鮮なホームページだなと、ピピっときたのは「digital新聞」でした。

 電子新聞はホームページじゃないでしょう?という人はいるでしょう。しかし私はこれからのホームページはこの新聞のようなものになっていくと確信しているのです。

 なぜか?それは新聞というものは日々更新しなければ存在価値がないということ、もうひとつ内容がない記事(コンテンツ)は載せられない、載せても無視されるという点です。

 ホームページのデザインとか最初に制作した大きさとかは、これから意味を大いに失っていくでしょう。では、これから人を引きつけていくためには何が必要か?

 私はこう思います。それは「企業が内容のある記事を日々更新していける能力をもつこと」

 これからのホームページは企業の宣伝用ネオンサインではなく、人と人との密接なコミュニケーション装置に変わっていきます。

 だからホームページには経済的価値だけではなく人間的価値を加えていかなければコンテンツの更新を継続していけない。

 どんな企業も更新を継続するために人間的知性や教養を高める必要が生じてくる。そこには金銭の多寡や規模の大小、行動力の強弱だけでは競争できない要素が新たに加わることになります。

 それは企業や社会に、効率の競争から人間価値の共創という望ましき変化を促進してくれることになるでしょう。

 さ〜私の会社も新たなホームページへの船出をします。似たような顔とは実は顔なし。みんな、自分の顔を取り戻しに行こう!