たった1冊だけの絵本

 久しぶりに隣町の図書館に行ってきました。隣町とは宮城県美里町小牛田、私の生まれ育った町です。ずっと以前この町の町長だった栗村さんという方はとても文学好きでした。そのせいか、近隣随一のとても居心地のよい図書館がこの町にあるんです。そこでおもわぬ楽しいものを発見!
 楽しいものとはこれ、子どもの手作り絵本です。

 中身を読むとこれがまた実に楽しいのです!夢がいっぱいというか夢そのものを書いてるんですが、みんな起承転結がしっかりあって引き込まれます。

 ドイツのグーテンベルクが活版印刷を発明したのは15世紀、ルターの著作はこのおかげで普及し宗教改革が進みました。というのは世界史の復習。 では印刷術がない頃は?そう本はたった一冊だけのものだったわけです。

 私たちは何冊も何万冊も印刷された活字の本を「本」と思っていますが、少なくともキリスト様が生まれてから千五百年間は一冊一冊すべて手作りの本だったわけです。

 と考えると、私だって誰だって本を作れるんじゃないか!世界でたった一冊の本、それってスゴイ価値だよね、と思えてきたわけです。

 あ、こんなのもありました。新聞紙で作った「サッカー全日本バッグ」です。書棚にさりげなくかけてありました。

 図書館が「本を読む場所」だけでなく「本を作る場所」「本を工夫する場所」にもなってることって実にいいですね。