三千六百五十一夜物語

 元日の夜、三冊目の「五年日記」に最初の文字が入りました。10年と1日、なんと3651日目の夜でした。いつの間にこんなに書いたんだろう?こんなに長い日々があったのに私は一体何をしてきたんだろう。。。驚きと、ほろ苦き悔恨の元旦でした。

 子どもの頃、『千夜一夜物語』という本の名前を聞くだけで、途方もなく長い日々をイメージしました。

 ところがいつの間にか、その三倍以上も長い日々のあれこれを、日記という「自伝」に書き連ねてきたのです。

 「よく書いたものだ」ということより、「こんなにも惰性で生きてきたのか。。。」という思いが強く襲ってきました。

 これだけの日々があったら、きっとどんなことでもできたことでしょう。

 何かをなそうという決意さえあったなら。。。

 「自分の人生だもの、そんなこと考えず風のように生きたらいいさ」という心の声も聞こえます。

 でも、「振り返れば何もない、見上げるものも何もない、そんな人生は寂しい、空しい」という「生」の叫びも聞こえてきます。

 今年は「生」の叫び声のほうが強く聞こえてきたのです。

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 日々の生活記録である「5年日記」の他に、私は一年半前からこのブログを書き続けています。

 もう一つの私の日記です。

 生活記録である日記と違い、他人も読むブログを書くということはまるで「料理」のようです。

 自分の脳みそから材料を取り出し、キーボードを使ってそれをこねていく。

 自分にとっても多くの人にとっても美味しい料理となるように。

 そしてできあがった料理は、料理人の手を離れひとつの独立した存在に変わっていきます。

 その料理に、作った本人も癒され、教えられ、気づかされ、次のステップへ進むための足場になってくれる気がします。

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 さて、自分自身をしっかりさせるために、今年も一年の抱負を書いておくことにします。

 今年は小さくて、慎ましくて、具体的な内容にしようと思います。

 「ロケットストーブを実際に作る」

 「かざぐるま水流発電機を作る」

 「スモールハウスの模型を作る」

 昨年書いた思いつきブログの小さなリアル化です。

 これぐらいならなんとか全うできそうです。

 いつか「ノボ村長の愉快な町」構想へすべてをつなげていきたいな〜と思っています。

 そして、こんな慎ましき目標が完遂できるように、大きな災害などない平穏な一年となればいいなと、心から祈っております。

 今年もどうぞよろしくお願いいたします。

参考
 ロケットストーブ発射!
 かざぐるま水流発電に挑戦!
 「愉快な町」シリーズ