女川のモバイルホテル

 正月休みの最終日、3.11で甚大な被害を蒙った女川町に行ってきました。トレーラーハウスの宿泊村「エルファロ」を見学に。
 昨年末の新聞にこんな記事が載りました。

  →河北新報 被災地にトレーラーハウス宿開業 宮城・女川

 かねてモバイルハウスに関心のある私は、強風のなか、車を女川へと向けました。

 女川のガレキ置き場を過ぎて、しばらく走った里山のふもとにその宿泊村はありました。

 さっそくフロント棟を訪ねました。

 たくさんある窓から、明るい陽がさしこんでいます。

 支配人さんに案内していただき、宿泊棟を見学しました。

 このトレーラーハウスは幅がとても広いようです。居住性がよさそうです。

 二名で宿泊料は11000円(一人当たり5500円 朝食付き)、まずまずです。

 こちらはレストラン棟です。天気の良い日はテラスで皆と一緒の食事が楽しそうです。

 様々な共有施設があるニューライフスタイル「モバイル村」の可能性を感じます。

 どんなふうに固定されているかというと、車輪の近くにジャッキを取り付けています。

 後ろを見るとこうですね。

 排水パイプなんかが接続されています。

 このエルファロには津波で流された三軒の旅館のご主人や女将さんの物語があります。

  →エルファロのヒストリー


 
 いろんな新聞やテレビで紹介されたようですが、私が行った日は正月の日曜日ということもあり、お客さんはおりませんでした。

 支配人さんの口ぶりから推測すると、予約もそう多くはないようです。

 マスコミはいつも被災地の賑やかで、にこにこした顔ばかり映します。

 でも実際に行ってみると、なかなか思うように行かない現実だらけです。

 ここエルファロに到る道路も、左右ガレキの山です。

 私も皆も、マスコミの報道だけを鵜呑みにせずに、「現実をもっと知ろう、見よう」とする心構えが大切だなと感じさせられました。

 遠方から石巻や女川にいらっしゃる方々は、とても素敵でユニークなモバイルホテル村「エルファロ」ぜひご利用下さい!

 エルファロ公式HP

参考
 気仙沼のトレーラーハウス
 命を救ったかまぼこやさん