もう2年か〜〜。2011年5月いちはやく三陸牡蠣の復興ファンドが立ち上がりました。私も少額ですが出資。あれから2年、大きな殻付き牡蠣が届きました!
殻付きの大きい南三陸産の牡蠣が20個わが家に届きました。
ハッとしました!すっかり忘れてしまっていたのです。
たった1万円ですが、応援ファンドに感動して思わず出資したあの日からもう2年。。。
残念ながら私の中で、少しづつ3.11の記憶が風化して来ていることを感じてしまいました。
「忘却」とは、人間の持つもっとも貴重な能力であり、かつ悲しい能力でもあるようです。
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さて、到着した牡蠣の賞味期限がなんと次の日まで!
土日をはさんでしまったので遅れて到着したためです。
急いで食わねばと、説明書を読まずに殻を無理やりあける悪戦苦闘。
身がプリプリと大きいので、さすがに夫婦二人で全部は無理です。
この際賞味期限は見ないことにして、冷蔵庫に入れて数日中にたいらげようということになりました。
それにしてもおいしいのですが、塩味が濃く感じたのは、さまざまな涙がまじっていたせいでしょうか?
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3.11の日も、原発のことも、忘れてならぬという思いと逆行して、感情のほうは忘却の川を流れていくようです。。。
思いを忘れぬうちに新たな方法やしくみに変えないと、人は必ず旧態依然にもどってしまうようです。
残念ながらこの社会は、新たな方法やしくみに変わることはできませんでした。
忘却とともに3.11以前へ限りなく戻りつつあるようです。
これから変えていくのは並大抵のことではないでしょう。
今は皆、浮かれ気味の経済に顔を赤くし、対岸のキナ臭さに気を取られ、声の大きい人に心ひかれる世の中になってきました。。。
面と向かってあれこれ述べても、威勢が弱ければ何も通じない社会が近づいているようです。
大きな声を出すのとは違う方法で、もっと魅力的な別な価値を人々に気づいてもらえる努力を、根気強くたった一人で続けていくしかないのだな〜と感じるこの頃です。