料理とブログ

 もしかして丸二年?と思って、当ヘボブログの記事一覧を調べてみたらやっぱりそうでした!実はブログの皆勤賞なんです。
 なんと、土日祝日を除く毎日、二年間一度も休まず書き続けました。(ぞれだけが取り柄?ブログ衣笠賞を自分に進呈!)

 本日で535本目のブログをアップすることになります。

 お付き合いただいております読者友人の皆様、ほんとに本当に感謝です。

 なにせブログはひとりよがりであるにしても、筆者のささやかな「文学作品」であります。

 読者のいないブログは、無人島でお化粧するようなもので、これ以上むなしいことはありません。

 今日はブログネタのブログをひとつ書きます。
 
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(私が食べたい江戸メシ。「「江戸めしのスゝメ」より)

 ブログを書き続けるというのは、毎日料理をつくり続けるのとよく似ているな〜と感じています。

 私は毎晩仕事帰りに実家に寄って、一人暮らしの老父の夕食(次の日の朝食分も)をつくっています。

 女房の方は共稼ぎの娘夫婦のお手伝いで孫たちのお迎えや夕食作りをしているので、私が「父担当シェフ」ってわけです。

 89歳になる老父は気丈で、去年まで畑仕事も炊事も一人でやっていましたが(時々私も手伝う程度で)、さすがに最近はおかずをつくることがとても面倒のようで、私ごとき「にわか素人料理人」でも猫よりはましと思っているようです。

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 車に乗りながら、今日は何がいいかな〜とぼんやり考えます。

 ところがネタが少なく、あまりいいおかずが浮かびません。

 ブログはキーボードに向かい、何かを書こうとするときやっとテーマが浮かびます。

 同じように料理もまな板を出し冷蔵庫を開けてから、なににしようかと具体的なテーマが決まります。

 ブログを書くのは、朝の打合せが終わってから約1時間から1時間半。(たまに2時間かかることもありますし、前日の夜に原稿を書いておくこともあります)

 料理は、まな板を出してから20分から30分。

 どちらも、(私としては)短時間集中勝負です。
 
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 冷蔵庫に入っているのは、いつもだいたい同じものです。

 父は記憶力もかなりイカレテきているので、生協から何度も同じ食材が届き、ネギだけが10本もあったりとか、しいたけが何袋もあったりとか、種類が少ないのに量が異常に多かったりします。

 冷蔵庫は私の頭と同じようです。同じテーマの繰り返しやら堂々めぐり。なかなか珍しい食材はありません。

 そんな同じ食材から毎日違った料理をどうつくるか、ブログも料理も課題は同じようです。

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 さて、レパートリーが少ないと調理方法はワンパターン化してきます。

 いちばんはフライパンに頼りがちになってしまうことです。つまり油で炒めるのが手っ取り早い。

 それに冷凍食品に頼りがちになるということもあります。

 ブログなら、手っ取り早く時事問題であっつく炒めてとか、本の引用という「できあい」を使うとかでしょうかね。

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 たまにレパートリーをひろげようと、ちょっとこった料理に挑戦することがあります。

 なんとかポトフとか、酢豚とか、なんたらかんたらネットで調べて。。。

 だいたい不評で次の日行くと冷蔵庫に食べ残してあります。

 やっぱり「あっさり系」がいちばんいいようです。

 ブログも同じようで、こったものほど受けが悪いようです。

 でも、あらたなレパートリーを増やしたり、考えを深めていくことも必要なので、時には不評覚悟で一品作る場合もあります。

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 さて、料理で一番大事なことはなんといっても「栄養」でしょう。

 私の場合、ここを守る一番の料理は「味噌汁」です。

 昆布、煮干し、干しいたけで出汁をとり(煮干しだけの場合も多いんですが。。。)、根菜類中心で具だくさんの味噌汁を作ります。

 大根、にんじん、ジャガイモが定番で、時にはサツマイモ、カボチャもまじります。それに豆腐と青菜がはいります。

 ブログも冷や麦みたいに口当たりが良いものだけを書いていたら、結局書いている人も栄養失調になってしまいます。

 やはり、ブログの栄養とは「価値ある内容」だと思います。

 それができあいの冷凍食品という「引用」であれ、栄養にすぐれていれば、使う価値は十分あるでしょう。

 大事なことは一手間入れる、ブログなら自分の考えをきちんと入れる、ということではないでしょうか。

 あ、時間がかかるのは「画像」選びですね。料理で言えば最後の盛りつけでしょうか?

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 奥様方から聞かれそうです。

 「能書きたれるあなた、ところで昨晩、何つくったの?」と

 昨晩は、メインが具だくさんの味噌汁、おかずは豚バラ肉のショウガ焼き(煮?)、もづくと大根、にんじんおろしの酢の物、ネギの酢味噌和えでした。

 豚バラ肉のショウガ焼き(煮?)は、タマネギ、椎茸、ピーマンがなかったのでキャベツとキュウリの千切り、ショウガをたれ汁と一緒にボールへ。別に炒めて置いた豚バラをまぜてフライパンでじゅ〜〜。

 たれ汁は、私の定番、酒、みりん、醤油を1:1:1それを水で希釈したものです。

 帰宅しても女房の方が遅いので、だいたい私が茶碗洗いと夕食の味噌汁つくり、ダブルヘッダーもけっこう多いのがこの頃です。

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 さて最後ですが、気をつけなければいけない点は「作りすぎ」ですね。

 一人分だとどうしても作りすぎてしまい、オヤジから不評を買ってしまうこともしばしばです。

 ブログもそうですね。

 やっぱり作りすぎてしまったかな〜今日も。。。

参考
 「江戸めしのスゝメ」より