今朝の「NHKまちかど情報室」で面白いグッズが紹介されていました。空気を入れて膨らませるソーラー・ランタンです。ビニール袋のように小さく折りたためて何度でも使える、しかも明るい!ユニークな道具で感心しました。
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3.11は私にとって大きな転機となりました。
あのとき二週間も電気のない生活をしたことは、新しき「原体験」となりました。
その原体験は決して悲惨や苦しみではなく、「野生に目覚めた快感」ともいえるものでした。
「これでも十分じゃないか」「今まで何をしていたんだろう?」
ですから電気が来たとき、何か空しささえ感じてしまったのです。夫婦で。
それからです。このブログを始めたのは。
きっと私版「失われた時を求めて」というところでしょうか。(大げさな。。。)
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「不便・不自由は発明の母」というのは全くその通りだと思います。
発明品がすべて良いモノ、あるいは何でもできるモノでは決してありません。
しかし、発明や工夫というのはその行為自体が愉しいことだと思うんです。
ですから、できたモノを見てケチをつけるだけの人たちは、「創り出す(考え出す)愉しみ」を知らない人と言えるでしょう。
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3.11以降、「線や管に(あまり)繋がれていない生活」をめざす人も多くなりました。
私もその一人です。
そんな人たちがサバイバルグッズとして様々な商品を開発しているようです。
実用的なモノをいくつか紹介したいと思います。
これは移動可能なソーラー蓄電池です。
正弦波出力で安心して家電に使用できる点、300ワットの出力ができる点など実用的です。
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「水道がなければ生きられないでしょう!」
そうではなくて、「飲み水がなければ生きられないでしょう」なんです。
こちらはなんと2万円ぐらいで買える簡易浄水器です。
一分間に2リッター、カートリッジ一個で680リッターの水を浄化できるそうです。
放射性物質まで除去できるというのが凄い!
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このほかにも様々な商品があるようです。
線や管がないと生きられないと思っている「マトリックス症候群」の薬になるかもしれません。
※「マトリックス症候群」とは、映画「マトリックス」の世界のように、チューブでつながれた人類であることに気づかない、あるいは気づいているが依存したいと強く思う症状のことを言う。筆者の勝手な造語。
これらの商品が「サバイバルグッズ」ではなく、当たり前の「日用品」とみなされる社会になったとき、ようやく人はかつての「野生」をとりもどせるのかもしれませんね。
それまでは「変人」という尊称に感謝し、一人で、いや少数の変わり者連中でアホな実験を繰り返していくことにしましょう。
「アホで愉快なオヤジ・サバイバル生活」かな?