「正札竹村」再生の話

 ある方がこんな話をされました。「東北一の大都市といったて大したことはない。いい人材はみんな東京へ行ってしまいますよ」
 先週、仙台からいらした私と同業で同世代の社長さんが語ったことでした。

 この話を聞いて、その日の朝NHKニュースで紹介されていたことを思い出しました。


「正札竹村」再生の話

 秋田県の大館(おおだて)市に「正札竹村(しょうふだたけむら)」という長い歴史のある百貨店がありました。

 経営困難となり14年前に閉店しましたが店内は廃墟のようになっていました。

 大館出身の芸大の教授がいたたまれず、なんらかの形で復興させたいと思い地元で有志をつのりました。

 この夏、100名を超える地元ボランティアが集まり清掃作業を行いました。

 これからこの施設を、文化発信の拠点「正札竹村アートセンター」にしていくそうです。

 大館市で講演を依頼された平田オリザさんはこう言いました。

 「文化芸術的なことを行うと(統計的に)ある一定割合の高水準の人たちが必ず戻ってきます」

 戻る人たちの「量より質」、なるほどと思いました。

・・・・・・・・

 私はいらしてくれた社長さんに、その番組のことを紹介しながらこう言いました。

 「東京と地方と、同じ仕事を同じ考えや同じやりかたでやったら絶対負けますよね。競争になっちゃうから。

 やはり「地方ならでは」「小さいところならでは」「私たちならでは」ってことを考えていかないと。。。

 それによく考えれば、自然の豊かさやら、暮らしやすさやら、田舎のほうが都市部より価値が高いと思うんです。

 私たちも経営にその価値を活かしていくのがいいんじゃないでしょうかね」

・・・・・・・・

 さて、そうは言ったもののどういう形で活かしていけるのでしょうか。

 「規模」「利益」といった経済価値以外の価値を、どう取り入れてブランド化していけるかでしょうね〜。

 それらを発見するキーワードはこういうものかな〜。

 「生きがい」「やりがい」「貢献」「感謝」「笑顔」「あったかさ」「修行」[「喜び」「仲間」「アート」・・・・

 けっこうありそうですね〜!