仕事の帰り、毎日ひとり暮らしの老父の食事をつくって一緒に食べています。料理のたびに「女はえらいな〜」と思います。
女性は(たいがい)毎日三度三度の食事をつくり、子育て、旦那のお相手、さらに現代では会社勤めまで!
最近とくに、女性は男と比べよくやってるな〜と思うようになってきました。
ノボ村長の世相天気図
料理名人と冷蔵庫の食材
男ってやつは、どうにも頭でっかちだね。
生き方がどうだ、誇りがどうだ、正義がどうだ、国家がどうだとか、眉間にしわ寄せる屁理屈野郎だらけだね。
その点女性は、おいしいものつくったり、食べたり、笑ったりで、まっとうな人生過ごしているよ。
なんてたって世の中、食う喜びにまさるもんはないし、命の源だからね。
男がはじめる正義の戦いやら、愛する人々を守る戦いやらで、逆に飢え死にさせるんじゃ本末転倒だよ。
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仕事の帰り、毎日ひとり暮らしの老父の食事をつくって一緒に食べてるんだけど、毎晩思うよ。
料理ってけっこう重労働だな〜って。
それにインスピレーションがないと日替わりのおかずが続かないし、心配事あったり、体調悪いとろくな料理ができないね。
もうひとつ、一番大事なことがある。
それは冷蔵庫にろくな材料がないと何にもつくれない。
料理名人だったら、メリケン粉と醤油だけでも何か作っちゃうんだろうけどね。
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とはいえ、いかなる名人でも食材がなければ料理は続かないはず。
これって、最近読んだ「教養」(の大切さ)についての本となんか関係がありそうだな〜って思ったんだ。つまり、「いくら頭が良くても教養がなければ独創的なものは生まれない」ってこと。
たとえれば「料理名人」とは「頭(の性能)がいい人」で、冷蔵庫に入っている食材とは「教養」ってことかな。
いくら頭がいい、つまり計算が速い、理解が速い、記憶力がいいといったて、その中身が貧しければ意味がないよ。
「教養」という「よい材料」がなければ、自分にも他人にも価値ある(栄養ある)ものは何にも生み出せないってことだ。
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これが、今の学校でも社会でも周知されていないようにに思えるんだな〜。
だからまともな本を読む人が減ってきて、世にはノウハウ本やらハウツー本があふれてしまう。
(たった10分で)読み(眺め)終えたときの「やっぱり。。。」という空しさ。一種の詐欺だよね。
ネズミ講があれほど非論理的なことだと言われても、いつまでも止むことがないのと同じみたいだ。
ろくな材料を集めもせずに美味い料理こしらえよう、っていう「人間のけち臭さ」ってやつだな。
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ちょっと飛躍するけど似たようなことがあるよ。
「演繹法」と「帰納法」ってやつ。
「演繹法」が料理名人で「帰納法」が冷蔵庫の食材みたいに僕には思えるんだな〜。
「演繹法」は「論理」だな。
つまり甲=乙、乙=丙なら甲=丙である、ってな感じで頭だけで行けちゃう。
「帰納法」は「類推」だな。
つまり人は必ず死ぬ、犬も必ず死ぬ、だから動物は(たぶん)皆死ぬ。
これは観察というか、材料をたっぷり集めないとできないことだ。
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現代の問題は「演繹(論理)」ばっかりを学問だと思って「帰納(観察・蓄積)」を軽視していることだと思うな〜。
だから多様で豊かな世の中をよく見ずに、頭という道具だけで玉ねぎ(世の中)の皮をむき続けているような気がするよ。
むきつづけて食うもんまでなくなっちゃうことに気づかないんだもんな〜。
ペニシリンだってタミフルだって、今私たちがご厄介になっている医薬品の多くが、自然界に存在する膨大な微生物や植物の中から探して発見されたことを忘れちゃいけないよ。
生き物にとって最も大切な自然を破壊するに至るのは、物理科学「演繹(論理)」ばっかしにみんな惚れ込んでいるからだと思うな〜。
「原発信仰」なんか、その最たる例だね。
「具体の科学」ってやつとのバランスが大事だと思うよ。・・・・・・・・
おっとっと。。。話を料理と材料に戻そう。
なによりも大事なことは、「冷蔵庫の材料」つまり「教養」ってやつが、生まれながらの「オツムの性能」には関係ないってこと。
だれでも、どこでも、いつでも、しかも楽しみながら冷蔵庫に食材を貯めていけるのさ。
料理の腕なんか「食材の大事さ」と比べればたいしたことない。
われわれの母親は世界一の料理名人だ(であった)、と思ってる奴はきっと多いはず。
フレンチの名人でも究極の板前でも中華の鉄人だってかなわないはずだよ。
その理由は、いつも新鮮な食材を用意して、愛情もって料理してくれていたからさ。
つまり「良い食材から生じる料理の栄養」と、「よき知識から得られる豊かな教養」というのはとても似ていることなんだ。
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な〜みんな、お盆休みで帰省したら、おふくろの味をたっぷり味わってこいよ!
そしてお盆が終わればすぐ秋だ。
読書の秋にはいい本読もうぜ!
液晶ニラミを少し休んでさ。(あっ!オレのことだ)