たぶんオジサンオバサンのほとんどは「ヤク漬け」です。栄養剤やら、サプリメントやら、漢方薬やら、なにかしら飲んでいますよね。
かくいう私も同類ですが、最近いわゆる「くすり」のわが身への効き目について感じることがあります。
というわけで、思い切って超独断的な「くすり論」を書いてみることにしました。
独断一直線
「くすりの効き目」
どうしてこんなことを書こうと思ったのか?
それは「タバコの臭い」が発端でした。
タバコをくゆらしている人のそばを通っただけで、臭いが強烈に付いてしまうのです。
タバコを吸っている人以上にタバコ臭くなってしまうのがとても不思議でした。
(かく言う私も15年前に禁煙するまではヘビースモーカーだったんですけどね。)
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そこで、あれこれ独断妄想を始めたのです。
その結論とは?
「タバコを吸っている人の衣服や毛髪は、タバコの粒子がこびりついていて新たな粒子がくっつく場所がない」
「反対にタバコを吸っていない人の衣服や毛髪は、空き地だらけで新たな粒子がたくさんくっつく」
すでに汚れた服を汚してもあまり目立たないが、真っ白な服なら思い切り目立ってしまう、というようなものでしょうか。・・・・・・・・
同じことは「油煙」という煙にも言えます。
ほんとにタマに行く近くの飲み屋さん。店内にいる間は臭いなど全然気にならないのですが、帰ったとたんに女房から「臭〜い!」とクレームがつきます。
ほんの20〜30分ぐらいでも揚げ物とか焼き鳥の油煙が衣服に染み付くんですね〜。
なのですぐ風呂に入りますが、さすがに不自然でして。。。
おかげで内緒飲みができずに。。。
これもやはり油粒子の被膜が少ない衣服には、油粒子がここぞとばかりベタベタくっつくからでしょうね。
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さてここからが本題でして。
「くすりの効き目」ってやつも同じ原理じゃないかと思ったのです。
先月体調がすぐれずあれこれ漢方薬やサプリメントを飲み始めたところ、一週間ぐらいで即効でした。
私はあるイメージを持ちました。
これは「身体」の細胞というものは、様々な色のレンガが積み重なって壁のようになっているのだ。
そのうち一部の色のレンガが、ところどころで脱け落ちてしまった状態が「身体の不調」というものだろう。
くすりが即効するということは、脱け落ちたレンガと同じ色のレンガがバタバタと壁に収まっていくからではないだろうか。
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しかしある程度飲み続けると、どんなくすりでも効き目が弱くなってきたような気がします。
慢性というんでしょうか。
これは「くすり」が収まるところに大体収まって、壁の空隙が少なくなったからだと思うんです。
タバコや油の粒子の話と同じですね。
かなりの偏見独断ですが、ネットの相談室である方の質問に対する回答を読んで意を強くしました。
質問:「漢方薬はいつまで飲み続ければいいんですか?」
回答:「最低、その症状が出ていた期間と同じ期間飲むのがよいとされています」
つまりある数のレンガを失うのと、そこにくすりのレンガが新たに収まるのは同じ時間かかるらしいということですね。
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おまけのビックリ話をひとつ。滋賀県に住むユニークな私の同級生が還暦になってからタバコを吸い始めました。
「タバコは健康に良いから」というのです。
これはいかなる訳でしょう。。。
彼は説明してくれました。
「タバコは元々インディアンのくすりであった。悪いのはタバコの葉ではなくて巻紙のほうなのだ」
巻紙には100種類以上もの化学物質が調合されており、これが身体にとても悪いという話でした。(紙巻き煙草では葉っぱのほうも)
愛煙家が喜びそうな話ですが、無添加の葉っぱを探しキセルやパイプで吸わないと効果ないでしょうね。
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さて、考えてみれば「くすり」と「毒」は表裏一体です。
青カビからペニシリン、附子(ぶし)という猛毒植物は漢方薬の重要な成分といった具合です。
きっとアク(悪)の強い人間ほど、使い方で特効薬になり得るんでしょうね。