信用と信頼の違い

 「信用」と「信頼」は双子のような言葉です。独断ですが「信用」は「人」に対して「信頼」は「しくみ」に対しての言葉と定義し脚本を書いてみました。

 信用も信頼も「信」という文字が共通です。

 「信」は「まこと」とも読まれ、もともとは「真心」を意味したようです。

 「真」「愛」「善」「美」「義」などとともに人間倫理の規範となる文字と言えるでしょう。

 私の名前(信雄)にもこの一字があることを、文章を書きながらとても嬉しく感じています。

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 いにしえの世から、特に政治や商売にとって「信」はもっとも重要な文字だったのではないでしょうか。

 孔子はこう語ったそうです。
 
 「民信無くば立たず」(社会は政治への信頼なくして成り立つものではない)

 しかし「言葉も世につれ」なのでしょうか、いまや国政とか大企業レベルでは「信」という文字はそのエネルギーを急速に失いつつあるようです。

 代わりに、より強力な文字が跋扈(ばっこ)しています。

 それは「利」です。

 「利」の前に「信」は主役を退き、役立ち得たとしても政治経済の支配階級間における暗黙の結束においてのみのようです。

 せめてわが小さな世界では「信」の輝きを失わないようにしたいものと思っております。
 
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 このシリーズは脚本:私ノボ村長、絵:同級生ゴリランジェロ氏のコンビで作成しております。





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