言葉はまるで生き物のごとしです。いつのまにやら誤解、曲解、正反対に変身してしまった言葉がたくさんあります。「情けは人のためならず」「確信犯」「役不足」。。。「時は金なり」もその一つみたいです。
「Time is Money」は、アメリカ独立時代の実業家、政治家、科学者、雷が電気であることを凧揚げで証明したあのベンジャミン・フランクリンが語った箴言だそうです。
直訳すればまさに「時は金なり」ですが、日本では「なにごとも急ぐべし!」と効率教のスローガンみたいに解されてしまいました。
フランクリンの真意は「有益なことだけをしなさい」だったそうですが、せっかちな私たちが自分たちの気性に合うよう曲解したのかもしれませんね。
今回の漫画では私流の曲解をしてみました。
「時は金なり、だからこそゆっくりじっくり」という話です。
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このシリーズは脚本:私ノボ村長、絵:同級生ゴリランジェロ氏のコンビで作成しております。
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谷川俊太郎さんの『ひとり暮らし』というエッセー集を読んでいたら、こんな文章に出会いました。
ほんと、そうだよな〜〜と、わが身を反省です。
「春を待つ手紙」より抜粋
昨夜寝る前に雑誌を読んだのを思い出した。
珍しく詩の雑誌だ。
「いつもいつも野の中で」という永瀬清子さんの詩があった。
始まりの一節を書き写してみる。
いつもいつも急いでいたので
ほかの事は何にもできなかった
何にそんなに私はいそいでいたのか
考えれば 自分の流れを汲みとる事にばかりいそいでいたのだ
ーその流れはいつもいつも止まらないのにー
その上、捨てる事ばかり多かったのにー。
いい詩だよ。君もたまには詩を読め。
(1992,3)
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