「HOW」ばかりでいいのかな?

 高校生の頃、本屋でキョロキョロまわりを見てから開いたものです。奈良林祥著「How To Sex」。このへんから始まったのでしょうか?「How To 」だけの社会は。
 数年前のある新聞にこんな記事が載っていました。

 経営者のみならず、あらゆる人が思い起こすべきことだな〜と思いました。

「HOW TO」病の日本 安井孝之
 
 ・・・大赤字を抱えているのに夢やビジョンを語っている余裕はない。とにかく具体的な施策だ――。

 そんな思いが多くの企業にも政治にも、それを取り巻く市場や有権者にもある。

 だが、これは組織や人が陥りやすい「手段の目的化」という病ではないだろうか。

 ・・・イノベーションを生み出す経営について研究する野中郁次郎・一橋大学名誉教授は今の日本の経営者は『HOW』ばかりを語り、『WHAT』『WHY』をあまり語らなくなっている」と話す。

 自社は何を目指すのか。存在価値はどこにあるのか。

 人ならば自らに問い続ける難問から会社も逃れられない。

 手段ばかりを議論し、実行するだけでは、社員全体が一丸となる持続的な成長にはつながらない、という指摘である。

 米アップルの創業者、故スティーブ・ジョブズ氏は発表会の場などでアップルが目指す方向をこう示した。

「我々の心を高鳴らせるのはリベラルアーツ(教養)に結びついたテクノロジーであり、人間愛と結びついたテクノロジーである」

 その言葉の中に「HOW TO」はどこにもない。

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 このシリーズは脚本:私ノボ村長、絵:同級生ゴリランジェロ氏のコンビで作成しております。





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