道具は友と同じですね。良き友は本当にありがたいものです。旧友のごとき万年筆と再会です。
「万年筆ってこんなにスラスラ書けるんだっけ!」と驚きです。
退職挨拶状に一言書くのに細字ボールペンを使ってみましたが、ダマができないように始終ペン先を拭き取らなくてはなりません。
ふと思いつきました。
「使うべきは万年筆だよな〜、たぶん」
折良く退職記念品を私が選ぶことになっていましたので、この際万年筆に決めようと思い、さっそく事務機屋さんに走りました。
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いろんなメーカーのペンを試し書きしているうちに、昔覚えた感触がよみがえりとても気持ちが良くなってきました。
万年筆を使っていたのはもう50年くらい前、高校生の頃でした。
万年筆で丁寧に書いた世界史のノートは今考えれば本当にお宝ものでした。(とっくの昔に誰かにあげてしまったもんな〜。。。)
さて、お店で選んだのは同じ国産メーカーの細字と中細字の2本で、一本1万円くらいの品物です。
外国製も試しましたがこの店では最高で2万5千円くらいのペンしかなく、外国製も国産とあまり変わらない感じがしました。
(値段が一桁違うペンはたぶん別次元の書き味なのでしょうね。いつか体験してみたいと思います)
ペンはさっそく使いたいので、空箱だけ包装してもらい、それを退職祝いのときに頂戴することにしました。
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帰宅して試し書きしてみたら、思っていることがスラスラよどみなく書けます。
あっという間にノート4,5ページくらいエッセーみたいな「よしなしごと」を書いてしまいました。
ところがスラスラ書けすぎて「草書」のようになってしまい、一部自分で解読するのが困難になってしまいました。。。
さらにブログやメールにするには、この手書きの文章をもう一度タイプしなければなりません。
(自分でも読めない字がOCRで読めるわけもないし、人工知能は将来このような問題をどうクリアーするのでしょう?)
とはいえ万年筆には場所を選ばぬ自由性と、脳みそに直結した素早いレスポンスがあります。
「シンプル・クイック・レトロ」に惚れた私は、「二度打ちなどたいしたこっちゃないぜ!」と不敵な笑みを浮かべたのでした。(チャンチャン)