骨のないテント

 ドイツのサーファーが発明したのは、骨のないテント。自転車のタイヤに空気を入れるようにして、あっという間にテントの組み上がり!いろんな応用ができるんじゃないでしょうか?
 ロハス系月刊誌『ソトコト』に小さく載ってた写真を見つけました。

 「テント」というものは、全世界であれこれ大変な改良が加えられ、今ではかなり軽量、かなり組み立てが楽になりました。

 けれども外せないのが「骨」でした。

 いくら伸縮自自在なパイプにしようが、ワイヤーを中に入れて復元させようが、やっぱり脊椎動物と同じように「骨」がありました。

 ところがお堅いはずのドイツで生まれたこのテント、まるで軟体動物のように「骨」がないんです!

  →わずか1分で組み立てられる宇宙基地のようなテント「THE CAVE」

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 コンセプトが気に入りました。

 「骨がないのは男の恥」?

 しかし道具に至っては、「骨がないのはテントの魅力」じゃないでしょうか。

 どうしてって?軽くてフレキシブルの極致だからですよ。

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 家とか自動車とかに応用できるんじゃないかと、ふと思いました。

 ポンプで膨らまして一軒の家が建つなら、みんなローン地獄から解放されるでしょう。

 走るときに膨らます車なら、駐車場も小さくていいし、何より衝突しても安全でしょう。

 だって、本体自体がエアーバッグなんですから。

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 そんなのが本当は当たり前のはずなんですよね。道具というのは。

 つまりご主人様である人間、人間同士にとって「安心」「安全」が必要条件のはず。

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 ところが、作るおもしろさが嵩じたせいか、いつの間にやら「人」と「道具」の「主従」が逆転。

 車社会も、原発社会も、コンピューター社会もみんな、主従逆転世界みたいに見えます(私には)。

 あ〜そういえば、もっと深刻な「逆転症候群」が政治の世界で大流行中でした!

 「天は人の上に人をつくらず、人の下に人をつくらず」

 これからはこうなりそう。。。

 「天は人の上に人をつくらず、人の上に国をつくる」

 「主従逆転」にみんな嫌悪感はないのかな〜、それとも気づかないのかな〜?

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 骨なしテントからだいぶ逸脱してしまいました。。。

 参考:太陽工業の緊急エアテント