バタフライ・エフェクト

 バタフライ・エフェクトという言葉があります。同名の映画もありました。今ここで蝶々が羽ばたくと、気流に変化が生じ、廻り回って南半球に嵐を引き起こすというカオス理論のたとえ話です。

 「現在の小さな変化が未来に大きく影響する」ということですが、会社経営にとてもあてはまることだと感じています。

 私は長年かけて自社の業績シミュレーターを手作りし、日々の経営に活かしています。(そのつもりですが。。。)

 それに私は「バタフライ・シミュレーター」と名付けています。(カワイイやつです)

 日々シミュレーションしていると、小さな金額や比率の変更が5年先の収支に大きく影響し自分でもびっくりすることが多いのです。(アッと驚くバタフライ!)

 私は「バタフライ・エフェクト」という言葉と、このシミュレータで大事なことを学びました。

 それは「未来は現在と共にある」ということです。

 それまでは、未来とは現在のむこうにある茫漠とした可能性や運命の大海というイメージでした。

 現在とつながっているのは当然としても、それは煙のような希薄なつながりで、「現在」と「未来」はまったく別物というイメージがありました。

 しかし、今は、現在と未来とは幅の広いもやもやとした帯のようなもので不可分の一体となっているというイメージに変わりました。

 現在の小さな変化で、現在と不可分の未来を常に弾力的に変えることができるという発想はとても役に立ちます。

 大きいことを考えなくても、少し行動を変えるだけで未来は豊かにできるかもしれないのです。

 もし、人生のバタフライ・シミュレーターがあれば、人も世界も良い方向に変われることでしょう。

 人を育てるときにも、選択肢それぞれの未来がどう変わるということをイメージさせられれば、きっと良い選択を促すことができるでしょう。

 親や先生や上司である我々が、自らの脳という巨大なアナログコンピューターを使って、子供や生徒や部下に人生のバタフライ・シミュレーターの役を果たしてあげられないものでしょうか。

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 このシリーズは脚本:私ノボ村長、絵:同級生ゴリランジェロ氏のコンビで作成しております。





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